10月の連休は3泊4日の行程で
ひとり北アルプスに行ってきました
蝶槍とベテラン紳士
3日目の続きです。
この日の行動予定は約11kmですが、
1/3にも満たない
2592mのピーク(↓ココ)で
突如として弱気になり…
蝶ヶ岳ヒュッテの
スタッフさんに一喝されて(?)
気合いを入れ直して歩くことにしました!
ピークからしばらく歩くと、
蝶槍への登り返しが始まります。
ここは樹林のなかで
眺望がなくて地味に辛いところ…
雪がとけて、土や根っこで
滑りやすいのも地味にストレスです
途中から、
70代くらいと思われる
ベテランの単独行の紳士がいらして
お互いの休憩のタイミングもあって
抜きつ抜かれつして歩いていました
ワタシ、
ソロ登山のときは特に
「万が一」に備えて
自分の目撃情報を作っておきたいので
わりと積極的に挨拶します。
何かあったときに、
「そういえば、○○付近で
ニット帽のおばちゃんと会話したな」
って思い出してもらえて、
早期発見につながるかもしれないですからね~
なので、
このベテラン紳士とも自然と
おしゃべりするようになって、
高山植物やルート上のポイントとか、
北アルプスのおすすめの山とか
色々と教えていただきました
それに、
少し前まで弱気になっていたので
話し相手ができて
ちょっとほっとしたのもあるし、
いいペースメーカーになってくださって、
すごくすごく助かりました~
12:30、蝶槍(2655m)に到着!
山頂は狭いので、
開けたところまで移動してから休憩です。
デニッシュとコーヒーと
紳士からいただいたリンゴを
もぐもぐしながら
涸沢カールはあの辺かな?
この週末は激混みしてそう…
槍ヶ岳はツアーで行ったんだよな
槍沢からならミートくんも行けるかも
あっちは、鷲羽岳かなぁ?
師匠たちと登ったんだよね…
と、
あれこれ思い出したり
妄想したりして
ずーーーっと見ていられる景色!
ぼけーっとしてたら、
ちょうどこの日はお休みだった
夫・ミートくんから連絡が入りまして、
ちょっとおしゃべりしたら
元気がでてきました
蝶ヶ岳とライチョウ!
休憩後は、
先ほどの紳士によ~く御礼を言って
一足お先に出発することにしました。
蝶ヶ岳へ向かっていたら
ハイマツのそばでライチョウを発見
お天気が良すぎて、
今回はもう会えないかと思っていたので
めちゃくちゃ嬉しい~っ
このあたりはなだらかな
稜線散歩って雰囲気でご機嫌に歩けます。
でもですね、
安曇野側から
だんだんとガスが上がってきました…
で、
蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
数時間前に電話で断られてるけど
一応、受付で
今夜の空きがないかを聞いてみました。
↑往生際のわるいワタクシw
スタッフさんたちはとても親切で、
泊めてあげたいけど、
今日は満員で布団もなくて…
ごめんなさいね
とか
うーん、今から徳沢ね…
ヘッドライトと熊鈴はありますか?
途中で暗くなりそうだから
気をつけて下山してください!
とか言ってくれるし、
ワタシとスタッフさんの
やりとりとをすぐそばで聞いていた
テント泊のグループの方々は
大丈夫ですか?
もし、寝袋を持ってるなら
うちのテントに泊まってもらっていいですよ
と心配して
声をかけてくださって…
いろんなひとの優しさが沁みて
涙がこぼれでそうした~
悲壮感が漂っていたのかもしれません…
まぁ、そうは言っても
さっさと下山しないと
ほんとに途中で真っ暗になるし
下山後、小屋の夕ごはんの時間にも
間に合わなくなってしまうので
宿泊予定の徳澤園に電話を入れて
予定よりもだいぶ遅くなる旨を伝え、
トイレも済ませて行動再開!
14:30、蝶ヶ岳山頂通過~
名残惜しいけど、
穂高の稜線に別れを告げて下山です!
→続きます