12月23日(土) 神保町研鑽会&忘年会 | 江戸流手打ち蕎麦 鵜の会

つい最近まで夏だった気がしますが急に寒くなり、早いものでいよいよ今年最後の研鑽会となりました。

 

■今日の蕎麦粉

福井・斉藤製粉所の早刈そば粉です。早刈そば粉とは、 通常よりも1~2週間程度早く収穫することで完熟した蕎麦よりも 香りが強く鮮やかな緑色に仕上がるそうですが、12月も終わりで早刈なのか素朴な疑問が。

 

■今月の企画「君のは太い」

(このCM知ってるのは60歳以上だろうな。。)

さて、今回は自分が延したサイズと切った幅を認識してもらう企画です。というのも、2mmくらいで切ってるのに本人は1.5mmだと思っている人が結構いると思ったのがきっかけです。

 

まずは延し終わった時点で幅と長さを測ります。目標は幅84cm、長さ100cmです。

写真は鵜澤さん。

 

切りではノギスで麺の幅を測定します。まず何mmで切ろうとしているか宣言してもらい、切り終わった束の中のどこがそれに近いと思うか指定してもらい、そこを測ります。

ちなみに打ち粉がついている面が切り幅、ついていない面が厚みなので切り幅の方を測ります。

 

こちら鵜澤さん。宣言1.5mmに対し実測は四捨五入で1.6mmでした。さすがです。そして切り揃え率も良いですね。

※ノギスで測るときは麺をつぶさないように、ギリギリひっかかる程度につまんで測定するのがポイントですが、結構難しいということがやってみてわかりました。

 

以下、ブログでは紙面の都合上切りの方だけ記載します。

 

井澤さん。左肩が四十肩?で苦戦。

切り幅宣言は1.6mm、実測は1.8~2.6mmでした。

 

山口会長

宣言1.3mmに対し実測1.6~1.8mm。食べるにはちょうど良い細さですが認識との差を感じていただけました。

 

川上さん。本日試食打ち担当。

宣言1.5mmに対し実測1.6~2.0mm。

 

人見さん

本日試食打ち担当。(試食が越前おろし蕎麦のため敢えて太めの)2.0mm宣言に対し、実測2.3~2.7mm。

 

山田さん

宣言1.5mmに対し実測1.5mmのピッタリ賞。さすがです。

 

加藤さん

宣言1.3mmに対し実測1.8~2.0mm。ちょっと乖離がありますね。(いい写真がなくてスイマセン)

 

齋藤さん

宣言1.5mmに対し1.8~2.0mm。少し乖離があることを認識していただけました。

 

友山さん

宣言1.6mmに対し実測2.2mm。

 

岩崎さん

宣言1.7mmに対し実測1.5mmと珍しく逆のケース。

 

私、森田

宣言1.8mmに対し、実測1.9mm。言い出しっぺとしてズレが小さくてよかったです。ちなみに1.8mmくらいが自分では一番食感が好きなので。

 

尾崎さん。本日試食打ち担当。

宣言1.3mmに対し実測1.4mm。狙って細く切れるのはさすがです。

 

松田さん

(切ってる写真がありませんでした。すみません。)

宣言1.3mmに対し実測1.5mm。

 

松崎さん

宣言1.5mmに対し実測1.6mm~2.0mm。

 

三宅さん

今回はパスとのことで記録なしです。

 

谷さん

宣言1.4~1.6mmに対し実測1.6~1.8mm。ちょい太でした。

ただ、延しのサイズはほぼ84✕100cmのピッタリ賞です。

 

島津さん

宣言1.6mmに対し実測1.3~1.5mmと逆に細いタイプ。

 

予想どおり皆さん思っているよりも1mmの感覚が太い方が多かったです。それを認識していただけたので今回企画した甲斐がありました。

ちなみに1.5mmは1円玉の厚さ、2mmはだいたい爪楊枝の太さです。思ったより1.5mmが細いと思う方が多いのでは?

 

■鵜飼さん指導風景

今回は鵜飼さんも参加されたので、直接ご指導いただける貴重な機会となりました。

 

 

「軽く転がすだけで直っちゃうから」「はい」

 

ちなみに私は打ち粉の落とし方を教わりました。

左がBeforeで右がAfterです。

 

 

■昼の試食風景

 

本日のメニューは福井の蕎麦粉に合わせて越前おろしそばです。

鬼おろし器でおろします。(それにしてもよくお持ちで)

 

今回の試食打ちは人見さん、尾崎さん、川上さん。打った人が茹でるオキテです。

 

つゆと混ぜた大根おろし、鰹節、ネギを乗せて完成!

 

おいしいものは人を笑顔にしますね。

 

 

■忘年会

午後のそば打ちが終わった後は上野に移動し、薮そばの2階で忘年会です。朝からずっとそば打ちをしているのに蕎麦の話題は尽きません。

 

締めはカレー南蛮や花巻蕎麦で。

ごちそうさまでした!

 

最後に鵜飼さんのお言葉で締めくくりです。

 

外はすっかり暗くなりました。

今年もいろいろありました。来年も楽しく、充実した蕎麦打ちをしてまいりましょう!

 

それでは皆さん良いお年を!