北国街道<北陸道>④-2(南条→鯖江) | Eddie's Diary

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大阪人ですがあちらこちらへ出没します~。

<2023年5月20日>

北国街道(北陸道)の後半です。

かなり長くなる後半ですが、お付き合いくださいませ!

(前半は→ 北国街道<北陸道>④-1(今庄→南条) | Eddie's Diary (ameblo.jp) )

 

南条駅で休憩したら、引き続き旧街道の家並みの中を歩いていきます。

 

当方が好む水路のある景色が続きます。

 

この橋を渡ると滝本宿へ入ります。

 

またも明治天皇が休憩したんは滝本宿の本陣跡。

 

枡形に曲がりかつての宿場町の中を進んで行きますが、

和建築ながら新しい家が多く、前の鯖波宿や湯尾宿に比べると

宿場感は薄かったように感じました。

 

滝本宿を出た先で頭上を走るのは敦賀まで開通前の北陸新幹線の高架。

今年度末の開通予定ですが沿線住民と当方のような北国街道を歩く人にとって、

便利になるのか逆に不便になるのか現時点では読み切れません。

個人的には今のうちに北陸本線のサンダーバードにもう1度乗っておきたい、

そんな思いを抱いております(大阪~金沢間)。

 

曇ってるせいもありますがこの時期にしては涼しく快適な街道旅。

むしろ肌寒いかなと思うほどでした。

 

南越前町から越前市へ入ってすぐに、田んぼ脇に滝本一里塚

往還とあるのは北国往還という意味合いでしょうね。

 

小さな宿場が小さな間隔で続きます。

次の宿場は今宿です。

 

本陣もあったそうですが特に史跡を示すものは見つけられませんでした。

 

このあたりでは、少し水路の幅が広がり水量も多くなったような・・・・

 

約2時間ぶりに国道365号線に出会い、すぐにまた分かれます。

 

三叉路に道標が立っています。

他の街道への分岐点とは下調べでは何もなかったのですが・・・・。

「大坂 西京 敦賀 従是西」とありますが、大阪・京都・敦賀はここから南方向。

西面にあった「大坂 西京 敦賀 従是右」は間違っていないので、

ちょっとどう理解してよいのか今もって不明です。

 

一旦国道に復帰すると「南無妙法蓮華経」と彫られた碑。

一体何なのかと朝から気にしつつ、いくつも見てきました。

 

国道からまた分かれた先の蔵の前に松盛一里塚

旧武生市のエリアではピンク色の案内板が目立ちます。

 

南条駅の手前からは北陸本線の東側を歩いてきましたがここで西側へ。

線路で今回も分断されてるので歩道橋を渡りました。

 

歩道橋から旧道経由で国道を斜めに横断していきます。

 

青いトタンの卯建は珍しいですね。

しかも壁もブルーでした。

 

この「南無妙法蓮華経」の碑はデカいし字の彫りも深い!

横のピンクの案内板を読むと題目塔というものとのこと。

この題目塔は天保の大飢饉の死者の供養のために建てられたそうです。

とあるサイトでは日蓮宗の寺院が多い南条から鯖江で見られるとありました。

 

旧武生市内の中心部である府中宿へ入ってきました。

卯建の上がる家が非常に多かったです。

 

かつては商家だったと思われる卯建の家々。

卯建率を計算すれば数ある宿場町の中でも府中宿はかなりの高率だと思います。

 

紅殻塗りは刃物製造卸の旧家。

刃物といえば堺か岐阜の関という認識しかなかったのですが、

府中宿(=武生)は刃物の町というのをこの日初めて知りました。

 

同じく刃物屋ですがまるでキリンビールかのようです。

 

刃物屋だらけです!

 

前田利家は加賀ですが府中宿にも縁の地があったようです。

 

街道から東へ入る大門通。

右手に薬局がありますが前田利家に仕えた薬種商の末裔だとか。

 

病院前の調剤薬局も卯建造り。

 

北向きに街道を上がってきましたが突き当りで左折します。

信号のあたりに案内板があったと先程知りましたが後の祭(涙)。

 

府中宿の中心部がちょうどこの辺り、店が立ち並ぶ商店街になっています。

 

アーケードを100mほど進んでまた北へ折れて行きます。

 

旧街道を示すためか黄色くリニューアルされた道になりました。

 

家々も昔の姿を残してリニューアルされたような感じでした。

 

枡形に曲がる所で老舗らしき店×2軒。

これまで各地でいろんな業種の商家を見てきました。

しかし漆器を扱う店はあっても漆屋は初めてです。

そしてアサヒに月桂冠に白鶴、どれも年季入ってますね。

 

府中宿を出て北へと進んで行きます。

 

この変則五叉路では赤矢印の方向へ右折左折と進み・・・・

 

福井鉄道の踏切を越えていきます。

 

踏切の左手に大きな木造駅舎があるので立ち寄りました。

難読駅名の北府駅(=きたご駅)は風格のある立派な駅でした。

ゆっくり休憩して堪能したかったのですが先を急ぎました。

 

北国街道を行く旅人のオアシスだったという湧水があったので寄り道。

口を少々潤させてもらいました。

 

旧街道歩きで長屋門はよく見かける必須のツールですが、

この長屋門はその名のごとく長~い門ですね。

 

柳原一里塚周辺は陸路と水路の交差点で茶屋や料亭が立ち並んでいた場所。

今は船着き場らしきものもなく、静かな街道筋になっていました。

 

題目塔が本当に多いです。

街道沿いにいくつあるか数えとけばよかったとちょっと後悔。

 

日野川の土手に出て少し歩き、白鬼女橋(→スゴイ名前ですね)を東へ渡ります。

明治6年までは橋の手前から渡し船が出ていたそうです。

当時の様子が橋の欄干に見ることができました。

 

橋を渡ると鯖江市に入り、水運で栄えたことで名の付いた舟津町を進みます。

 

橋の先の信号を右折し「歴史の道」へ入ります。

古い町並みがあるかとちょっと期待しましたが・・・・、

 

さほど多くの古い建物があるわけでもなかったです。

さて、峠以外はほぼ平坦な道でしたが、ここでちょっと勾配のある坂に。

鯖江の中心部では少し高台を進むようです。

 

この辺ではもう鯖江宿に入ってるかと思います。

江戸期は鯖江藩ではあるものの城持ち藩ではなく陣屋だったそうです。

 

この日の目的地まであとちょっと。

 

鯖江駅からほど近い上鯖江宿のほぼほぼ真ん中でゴールといたしました。

 

重伝建の宿場町に峠道、水路や卯建のある街道と田園風景。

約23kmを堪能してきました。

次回は石川県(加賀国)の手前まで行くという行程になりそうです。

サンダーバードに乗るために今度は電車で足を運ぼうと思います。

 

ゴールから徒歩数分の鯖江駅から車を置いた今庄駅へ移動し、

駅近辺の店で越前そばの昼飯!

旨いけど量が少なかったです....(涙)