こんにちは。
いよいよ2025年度から愛知県でも公立中高一貫校が開校されます。
当塾にも続々と問い合わせが入りますが、関東での公立中高一貫校の栄枯盛衰を目の当たりにした私自身としてはあまり前向きではない、といいますか、保護者様がたの過熱ぶりに若干引いている部分もあります(笑)。
関東でも初年度から2,3年くらいは実質倍率で10倍ほどの受験者数が集まっていたのですが、今はかなり落ち着いている状況です。
私が様子見をしているのは下記の理由。
① 保護者様がたは、公立だから無料で通える一貫校と思ってるがそうでもない。
特に愛知県では、高校部でIBを導入する津島高校付属中学校の「その他」の金額がいくらになるのか戦々恐々状態。
② 愛知県の公立中高一貫校設立は、そもそも公立高校の定員割れが続く状況からの青田買いが目的ではないかという見方が多い。
③ 中学校が求める小学生像がハイスペックすぎる。
愛知県教育委員会のHPから抜粋してみますね。
公立中高一貫校の場合、入試といわず適性検査といいます。
概要欄に「小学校学習指導要領の範囲内とする」とあるので、学校の勉強ができれば合格の可能性があると勘違いしてしまう保護者様がたも多いことでしょう。
また、すべて選択式なので「あわよくば」くらいに思っている人も多いのでは?
ところが実際のサンプル問題を見てみますと、そのような幻想は崩れ落ちます。
記述式の問題は少しずつ文を選んで文章を組み立てていく形式です。
1つの正解を得るために、複数の選択を全て正解しないといけないということ。
つまり、きちんと頭の中で文章が組み立てられない生徒が正解までたどり着くのは至難の業で、ちゃんとわかっていないとラッキーパンチは限りなくゼロに近いということです。
関東でも「教科書範囲」としながらも範囲を逸したような問題も多数、出題されています。そもそも愛知県の私立中学入試ですら「小学校学習指導要領の範囲内」とされていて、あの問題ですからね?(笑)
ということは、やはり私立中学受験レベルの学力が必要と言っても過言ではないでしょう。
少なくともそれくらいの学力があれば少しは安心材料になるかと思います。
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それも問題は私立中入試とは異なり、「教科横断型」です。
国語と社会が結びついた問題などが出題されます。
ということはやはり長文読解に耐えうるだけの「速く正確に読み解く力」が要求されるということ。
ん?
これは当塾の「速読解・思考力講座」で対応できそうですね。
このような検査内容ですので、しっかりとした対策が必要です。
塾業界で言われていることを少し暴露してしまうと…
①公立中高一貫の場合、通塾生数が20名ほどでも合格者が1人でも出たらその年は「成功」で、2匹目のどじょう狙いを対象に2~3年は安泰。
②公立中高一貫校狙いでも相応の対策が必要で塾の授業料は私立中学受験対策コースと同額設定が妥当。
という感じです。
つまり、保護者側からしたら、「受からなくて当然」「受かったらラッキー」の世界に大金をつぎ込むことになります。(宝くじの話ではありません(笑))
ところが多くの保護者様がたは「塾に通っているから安心」と勘違いしてしまうので、各塾、最初に「公立中高一貫入試とは」「たとえ落ちたとしても地元の公立中学で…」というお話を懇々とされるのです。
この適性検査の結果、受検生が160人に絞られ、面接へと進みます。
(ということは受検生が1200人くらいだったとしたら、一次検査で1000人ほどが落とされるという事ですね)
さあ、一次検査をクリアしたといっても安心できません。二次検査の面接では「リフレクション型」という形式がとられ、1人15分ずつ面接官の質問に答えていきます。
ただし、一問一答形式ではなく、生徒が答えると、それに対してさらに深い質問が投げかけられる形式ですので、思考力・表現力・コミュニケーション能力が乏しい生徒にとっては至難の業となります。
面接で重視されるのは学校が求める人材である「チェンジメーカー」(変革をつくる者)、協調性、寛容性、忍耐強さです。
15分という長時間ですから、塾漬けになっているメッキ仕立ての生徒はすぐにバレてしまいます。
また、私立中学を目指しながら、公立中高一貫校を受検するという生徒も多く出てくるでしょう。
この人たちは要注意です。
「受かったらラッキー」と言いつつも、検査が近づいてくると欲が出る親も多くいます。一旦、私立中学の勉強を脇に置いておいて、しばらくは公立中高一貫校対策を行う方が多いのですが、二兎を追う者は一兎をも得ずの言葉どおり、大切な時期にブランクをつくってしまうので私立中学入試でも思うような結果を残せない生徒も多いのが現実です。
さて、ここまで書いておいてなんですが、それでも各学校80人は合格する生徒がいるわけです。
愛知県内の学習塾は、にわか仕込みの知識とテキストで対策授業と謳っては生徒を集めていますが、それだけでは正直、合格は難しいでしょう。
学校が求める探求心とは裏腹に、単に画一化された塾漬け小学生をつくるだけの塾もあります。
どうしたら合格できるか。
って、このブログではそこまで書かなくてもよいかな、と思いつつ(笑)。
話を戻して、「公立」とあるものの、そんなに甘いもんではない、ということで、私立中学校へ通うよりは安いから、と高価な対策指導塾に通って不合格になってしまっては本末転倒ですから加熱しすぎず慎重に、ということです。
本当に合格する生徒は、塾へ行かなくても合格しますよ(笑)。
さらにここまで書いておいてなんですが、それでもやはり県内トップ校の一つである明和高校の付属中学校は魅力なのです。
愛知県教育委員会より、県立中高一貫校(第一次導入校)の学校説明会について公表がありましたので関心ある方はぜひ参加してみてください。
参加者(ライバル)の多さに驚くことでしょう(笑)。
日程
・明和高校(普通) 8月18日(日)、8月31日(土)
・明和高校(音楽) 7月20日(土)
・津島高校 8月31日(土)
・半田高校 8月25日(日)
・刈谷高校 8月23日(金)、8月24日(土)
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