TPP:「中国流」と「アメリカ流」に板ばさみの日本に、なぜ「日本流」がないのか? | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

ともかく、なぜ今なのか?


ということだけ。


別に「今」TPPに反対することがイコール、保護貿易主義とか、


ブロック経済を志向するということでは、

まったくないのであって。


すでにあるASEAN、APECとTPPをおおう、FAAPFTAAPへの道も開けるだろう。ゆくゆくは。


ただ、しつこいけど、なぜ「今」なのか。


なぜ今月10日までに政治決断なのか。

さっぱりわからない、


というより、それはアメリカの「スケジュール」でしょうが。


オリンピックじゃあるまいし、「参加することに意義がある」なんてことはまずありえない。


構図からすれば「自由貿易」経済圏についての、「中国流」と「米国流」の、ど真ん中にはさまれた恰好の日本。


「日本流」が何かを示せないまま、


アメリカさんのスケジュールに合わせてテーブルにつくなんてことは、それはありえない。


対中戦略というのなら、

FTAAPへの道を日本流で指し示すことだ。


しかし、今のタイミングでは、それはできない。絶対にできない。

まったく議論も知恵も出し切れていない、現段階では日米構造協議の二の舞。


(逆方向の話に見えて、本質は同じですよ、経団連さん)

もっといえば60年安保の強行採決だ。


くわえてTPPは、安保問題以上に知恵を絞る必要があるはず。


とにかく「アメリカさんのスケジュール」に合わせる必要はない、


という一点において、このタイミングでテーブルにつくことには断固反対と言わざるを得ない