小説とビジネス書の近さと遠さ 第1回 | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

同業者さんのメルマガだったと思うのですが、しかとは憶えていません^^;


でもまあ、だいたいこういうことが書いてありました。


「私は、ビジネス書専門です。ビジネス書はたくさん編集してきましたが、小説は苦手です。

小説家の名前くらいは知っていますが、作品はほとんど読んでいません」


いや、小説を読んでいるか、読んでないかは問題じゃないのです。


もちろん、エディターにも、得手不得手は当然あります。


そういうこととは、ちょっと違う話です。


はっきり言っておきますが、エディターは、得意不得意を、


まず口にすべきではありません(爆)


加えて、「物語性(Nrrativity)」というものは、


小説とか、ビジネス書とかのジャンルを問わず重要なものです。


冒頭に上げた例は、この意味でエディターとしての能力を疑われても仕方がない発言です。


友人に医学書専門の編集者がいますが、


この専門性は、かなりのもので、一般の書籍・雑誌編集者が、いきなり手がけろと言われても、


ちょっと難しいものがあったりします。不可能ではないしても。


しかし、彼は、他のジャンルの編集の仕事をすることはできます。


「語り口」を知れば、実はどんなジャンルの編集も可能です。


ありふれているか、ほとんど他では使われていないか、その差はありますが、


言葉である以上、超えられない壁ではないのです。


いま、いい機会ですから、


オバマ大統領の演説の物語性を分析中です。


近日中に公開します。