本日午後7時現在の、アマゾン本のベストセラーのページです。
『A6ノートで思考を地図化しなさい』、おかげさまで、堂々の4位。
『A6ノートで思考を地図化しなさい』は、息長く売れていくコンテンツと
価値を持つ本です。
リアル書店での評価も高く、新人デビュー作としては、
厚遇をもって迎え入れられています。
しっかり売ってくださっている書店さんには、
「棚師(たなし)」がいるという話をしました。
本屋さんも、最近では、ウェブを立ち上げて、
オンラインショッピングができる仕組みを持っていることが
多くなってきました。
冒頭に掲載した、アマゾンは実店舗は持っていません。
「棚師」は、アマゾンにはいないわけです。
どこかで聞いて来た本のタイトル、本屋で買わなかったけど、
気になってメモしてた本、本屋に行ってみたけど、
取り寄せで一週間以上かかるといわれた本などを、
検索して、アマゾンの該当ページに入るという使い方が多い
んじゃないでしょうか。
少なくとも、エンジンの場合はそうです。
いきなりアマゾンのトップページに行くってことは、ほとんどありません。
ちょっと気になることがあって、「アマゾン」で検索し、
トップページに入ってみました。
新鮮です(笑)。
もうご存知のこととは思いますが、アマゾンは
本の専門店ではありません。
なんでも売ってます。ですから、
入り口にも、アクセサリーとか、インテリアとか、
本以外の商品が、並んでいます。
しかも、アカウントを一度取って何か買い物をしたあとは、
そのIPアドレス専用のデータベース、履歴が生成されているようで、
自分が買い物したことのあるアイテムを中心に、
関連商品が表示されます。アカウントでログインしてなくても
そういう表示になります(いったんログアウトして、
トップページに戻ると、初めてアマゾンに来た状態に
戻れます 笑)。
コンテンツマッチ技術が駆使されているわけですが、
ここには「マーケット」「市場」がありません。
コンテンツマッチは、「棚師」の仕事に近いことを
しているわけですが、近いだけで、
あなた専任の、コンシエルジュのようなものなので、
下手をすると、世界を見失いそうになります(笑)。
そんななかで、マーケット、市場を感じさせてくれるのが、
実は、ベストセラーランキングです。
ここには、情報を編集して、近さ、遠さで
何かを寄せてくる、まとめるといった機能は働きません。
極端な「市場原理主義」です。
他の人は、どんな本を読んでいるのか、どんなものが、
いま世の中で流行っているのか、
そういうことを感じるためには、アマゾンでは、
ベストセラーランキングを見るしかありません。
お城の中から一歩も出ないお姫さまのお世話をする
執事のような、コンテンツマッチと、
市場原理のみで、刻々とランキングを変化させていく
ベストセラーページ。
実は、これだけでアマゾンは成り立っています。
だから、なによって感じですが(爆)、
リアルお店と比較することで、
面白いことが発見できそうです。