一昨日、ある出版社から、メールで単行本の執筆依頼がありました
何年ぶりでしょうか、かつて依頼があったときには、版元が求めている内容とすりあわせができず、降ろさせていただきましが(読者対象が若く、しかも内容的に軽いノリでまとめて欲しい、とのことでした。小生の場合、雑誌なら飲食店等も取材して記事を書きますが、新書ではしない、ということでお断りしました)、今回は、担当部署が単行本で、しかも30~60歳を読者対象にしているとのこと。これなら、と一瞬思いましたが、たとえ年齢層が一致しても「定年退職破産にならないための15章」ってな実用書のノリで書いて欲しい、なんてことになると嫌なので、あくまで、現在は「まち歩き」に絞った本しか書いていないので、もしそれで合えばお会いしましょう、と返したところレスポンスはありませんでした。
ということで思い出したのが東京大空襲の早乙女さんに出版社から執筆依頼が来たときの話。その内容がなんと江戸ネタ、だったという話です。ボクに江戸ネタ? まあ、書いて書けないことはないけど、江戸の話なら時代小説の早乙女貢さんでは? と思い、「その話、早乙女貢さんに依頼する原稿じゃありませんか? ボクは早乙女勝元ですが……」とこたえると「えッ、え~、早乙女……。いえ、先生でいいんです、いや、先生にお願いしたいと言うことで……」としどろもどろになったところで、こりゃ、明らかに早乙女違いで電話を掛けてきたな、と思いながらも、そちらが引っ込みが付かないなら、プロとしてこちらもこの仕事お引き受けしよう、と依頼を受け、江戸ネタのちょっとした原稿を書いた、という話を思い出しました。まあ、早乙女さんも作家なので、多少の脚色(ずいぶんローカルな話ですが、昔の高砂や柴又の話をお読みすると、東京大空襲を伝えているだけじゃなくて、作家だな~、話がうまいな~と感じます)もあるかも知れませんが、そんな話を思い出しました。