闘わないル・コルビュジエがいる?
ル・コルビュジエ展でコルビュジエのデッサンを見ました。すると、闘うコルビュジエにしてはずいぶん線が細く、ひ弱ともいえる線を描いていました。線に力強さも、闘う姿勢も感じられません。と、ここまで書いていて、ふと思い出したことがあります。美術出身、なかでも彫刻の方に出会ったり、インタビューする機会があると、必ず住所氏名を書いていただいていました。なかにはうん? と怪訝な顔をされる方もいらっしゃいましたが、それでも書いていただくと(ただ、字を書いて、といっても何を書けばいい? ということになるので住所氏名を書いていただいていました)、力強い字を書く方が多いという傾向がありました。絵画の方にわざわざ書いていただいたことはありませんでしたが、絵画の方は線が細く……、と書こうとパソコンのキーボードを叩いていたら、結構、みなさん力強かった(なんのことはない、彫刻も絵画も変わらない?)こんなところで、名前を出すと申し訳ありませんが、彫刻の超著名な方はボクのようにグシュグシュッとした字で、この性格でその造形ができる? なんて思ったことがありましたが……。勝手なことをいって申し訳ありません。話を戻して、コルビュジエの場合、本当は闘い続けるような強い人間ではなかったのかも。サロンデ・ボザールと闘ったり、荒い気性でアイリーンの別荘に嫌がらせの絵を描いたり、というのではなく、ほんとうは気弱な人だったのかも、というのがル・コルビュジエ展で得た小生の印象でした。