丸の内にローマの巨大な浴場窓!
世界の歴史の中でガラス窓が登場したのはローマ時代、紀元前65年といわれています。このローマ時代の窓といえば大きな半円形の窓。ディオクレティアヌス大浴場に設けられていたため、ディオクレティアヌ窓とか浴場窓と呼ばれています。ディオクリティアンというのは、AD.284―305まで務めていた皇帝の名です。
ディオクレティアヌスは、全体の形が半円形の窓で、マリオン(縦枠材)で3面に仕切られています。中央の面は左右より大きいのが特徴です。
このディオクレティアヌス、イタリアのルネサンスの時代の建築家A.パラディオ(1508―80)が引用し大ヒット。まあ、一世を風靡した建築家ではあるんですが、パラディオ様式とまで呼ばれた建築様式に取り入られています。使い方は、壁面いっぱいにとったり、ベネチアン窓(アーチ窓の両側に矩形窓を配置した窓)と組み合わせたり。ベネチアンのすぐ上に置く扱いが多いようでした。建物の最上階、屋根裏部屋、地下室などに使用されています。
このディオクレティアヌス、わが国の近代建築ではほとんど見られませんが、東京・丸の内明治生命館の基壇部分でたっぷりと使われています。

