朝から、半日の人間ドックだった。
ボクは基本が朝飯&夕食の一日2食なので、打ち合わせを兼ねたたまのパワーランチ以外にあまり昼食をとるチャンスがない。
でも今日は昨晩から絶食だったので、お腹はペコペコ。検査結果が出るまでの1時間半でゆっくり食事をすることにした。
東急本店近くの病院を出て、1時間半をつぶせる飯屋を探す。午後1時を過ぎていたので、そろそろ席も空きだしているのだが、迷う迷う。
じつはあまり一人で食事をすることに慣れていないのだ。
センター街あたりまで足を延ばすも、さすがにその周辺に落ち着ける店を見つけることができず、渋谷ビデオスタジオまで戻って、渋谷川暗渠の裏通りを徘徊。
コーヒーも飲みたかったから、結局、深夜の営業時間に入ったことのあるマカオ料理を出すカフェに決めて、“黒ゴマ冷やし担々麺"を食べた。
ところが…。
ランチメニューだったのですぐに料理が出てきたのだが、それを待っている少しの時間も一人では間が持たない。仕事関連で思いついたことをメモしたり、読みかけの本を開いたり閉じたり。どうも落ち着かない。店には心地良いR&Bが流れている。
担々麺に舌鼓を打ったのは、ほんの数分。食後にコーヒーを頼んで、さあて、この一人の時間をどう過ごすべきか。
広い店内を見渡すと、ほとんどが若い女性なのだが一人客が多い。そして彼女たちのほとんどが、本も開いていない。見事に何もしていない。
何を考えているんだろう。過去を振り返っているのか、それとも、未来を夢見ているのか。
しかし何というか、堂々としているというか、店に馴染んでいる。ボクのように店内を見回している客もいない。
あと1時間。
一人で食事をすることに慣れていないボクは、やはり本を読むことにした。
お客さんと従業員が作りだす平日昼下がりの店の雰囲気がじつにゆったりとしていて、思った以上に集中してしまった。
コーヒーもお代わりして、ふと気がつくと病院に戻る時間だ。ページも進んで、帰りの電車で読む分も危うい。
少し前の“お一人様"ブームは女性を指していたけど、まあ、これからはボクもたまには真似してみますか。一人で食事をして、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、本を読んだり考え事をしたりするのもなかなか良いな。なんだか、本当に久しぶりにゆったりとランチタイムを過ごした。
病院に戻って、医師の検査結果を聞いた。
怖い病気の兆候は一切なし。でも、一部の数値が少しずつ高くなっていた。
「少し、痩せましょうね…」
ウムム、せっかくランチの楽しさを味わったばかりだというのに。
目標は、体重3キロ減。時々のランチを楽しむためにも、幽霊会員を返上して真剣にジムに通わなくては。