オリジナリティに必要な覚悟。 | デジタル編集者は今日も夜更かし。

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出版社に在籍していながら、仕事はネット、携帯などデジタル企画のプロデュース。

もし雑誌をやっていたら記事にしたかもしれない様々なネタを、ジャンルにこだわらずコラム風に書いてみる。アナログ志向のデジタル編集者は、相も変わらずジタバタと24時間営業中!

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普通の家にあって、ボクの家にないもの。
それは、たとえばカーテンと、シーリングタイプの照明。

家の窓は、庭に面したリビングの大きなガラス戸も書斎の小さな窓も、すべてブラインドで、天気のいい休日の午前中なんかにスリットから射し込む太陽の光がとってもきれいだったりする。
家の照明は、リビングだけではなく、寝室もキッチンも玄関も、ぜ~んぶ天井に埋め込まれたダウンライト。それと壁を照らす間接照明が家の灯りのすべてだ。これは光源が直接目に入らず、落ち着いた雰囲気を保てる。

ところが、もちろん良いことばかりではない。
普通ではない、ということは、それなりの犠牲と覚悟が必要となるものなのだ。

カーテンではなく、ブラインドにしたイチバンの理由は、部屋をスッキリと見せたかったということ。カーテン生地のドレープは厚みを持っていて、視覚的に部屋を狭く見せるのではないか、と考えた。実際、幅の狭い明るい色の羽を使ったブラインドは、閉じても圧迫感が少ない。微妙な外光のコントロールも、カーテンよりたやすい。
しかし、まずホコリがたまりやすく、その上、目立つ。掃除もしにくい。調節バーが折れたり羽が曲がったり、メカニカルな故障もある。
何より、カーテンなら新しい柄を買ってきて掛け替えれば模様替えも容易だが、ブラインドはぴったりサイズを特注しなくてはならないので、コストも手間もかかる。

雰囲気重視の場合、暖色系の電球で統一すれば、どんな部屋でもそれなりに見えるものだ。
本当はフロアスタンドの照明と併用するつもりで、控えめ照明をデザインしたのだけれど、ところがなかなか適当なものが見つからない。欧州製には素敵なフロアスタンドが多いけれど、今度は価格がとんでもなく高い。書斎やキッチンでは補助的な照明も併用しているけど、夜のリビングでの手元作業は、ダウンライトの真下に移動しなくてはならない。

最近、手に入る照明器具のデザインバリエーションも増えてきた。ネットショッピングをしていると、デザイン系インテリアショップなどですごくキュートな照明器具に出会ったりする。しかし気軽に購入できる比較的安価で魅力的なデザインの照明は、工事不要の引っ掛けシーリングのタイプがほとんど。家には取り付けることができない。

多数派であれば、カーテンにしても、照明器具にしても、自ずと選択肢は多く用意されている。しかし個性を発揮するには、その自由度には限界があってボクには狭すぎる。
逆にオリジナリティにこだわると、コストと手間がかかる事を覚悟しなくてはならない。最初に家をデザインしてから、10年が経った。そろそろリフォームを考える時期なのだが、インテリアに関して得られる情報も、入手できる商品も、大きく変わってきた。何より、ボク自身の嗜好もライフスタイルとともに変化してきた。
昼間の光や風と、夜の灯りと、これからどう付き合っていくのか、ゆっくりとリフォームを考えてみる。
そんなときは、今の控えめな照明が心地よかったりもする。
やはり当初のプランの通りに、フロアスタンドを探してみようか。