ひな祭りの菱餅(ひしもち)は“割ってお食べ”という。
端午の節句の粽(ちまき)は、“剥(む)いてお食べ”という。
昔の人々は子どものころからこうして、女のコと男のコ、それぞれのお祭りに、性器に似た形状の菓子で性についてそれとなく教えていた、という…。
おい、おい、ホンマかいな。
これは確か、中学か高校生のころにラジオでこっそり聴いた艶笑落語の枕で初めて知ったように記憶している。この話には言わずもがなの「だから白酒は、まるで…」という上品とは言えない続きがある。
今日はニュースで、京の古い雛壇に鍵の付いた寝所が備えられていて女のコに男女の機微を教えたと伝えていたし、まんざら根拠がないとは言い切れないが、いまだ確かな出典を見つけることができないでいる。
桃の花には、鬼をも祓う魔力があるとされる。これは、桃太郎の名の由来でもある。
菱餅の三色にも、縁起の良い紅白に厄を祓い造血作用のある薬草のヨモギ餅を重ねた、とか、紅の色は解毒作用のあるクチナシで染めたので、これも厄を祓い縁起がよいとか。
何だか縁起を担いでばかりいるようだが、ボクはなんとなく、雪の白→萌える草の緑→桃の花のピンクの三色、が素敵な解釈のような気もする。
休日でもないし女のコのいる家庭以外では、素通りしがちな桃の節句。でも、カラフルで華やぐ春を告げるお祭りだ。今晩は雪が降るみたいだけど。
*今日の写真は、菱餅と桃の花に、京都 夷川“豆政”の「京のさくらだんご」。柔らかなお団子に桜の葉が刻み込んであり、頬張ると口いっぱいに春の香りが広がる。黒蜜が添付されているが、それはお好みで。