昨年10月に創刊されたTokyo graffitiという月刊誌がある。
とんかく、毎号、千人以上の普通の人々が登場する。
街のファッションスナップだったり、テーマを決めたインタビューだったり、家族写真だったり、キスしているふたりだったり、同棲カップルの部屋を訪ねたり、いろんな職業の人々だったりと、Tokyoの普通の人たちをいろいろな視点で取り上げている。
創刊2号(11月号)の表紙には、なんと1300人以上の顔、顔、顔が並ぶ。(数えてみた…)
この雑誌を眺めていると、ボクとはまったく接点のないところで、毎日、それぞれの生活、人生を送っている人々がいることをあらためて思い知る。
ボクはたぶん年間千人以上の人と名刺交換をしたり、紹介されたりするのだけれど、創刊号から2月号(第5号)までページをめくってもまだ知り合いを見つけられない。当たり前だよね。いまのペースなら、10年かかっても東京人の0.08%としか知り合えないんだから。
人は、自分とは違う人がそれぞれの場所で生きていることを、キチンと思うことが大切だ。異なる人生観、異なる常識、異なる価値観、異なる宗教、思想。「フツーは」とか「ありえない~」とか、そんな身勝手な決めつけはもうやめよう。
スクランブル交差点ですれ違う人々の人生に思いをはせるのは難しい。でも、こうして雑誌に掲載されているたくさんの顔を見ていると、想像力は優しくふくらむ。
ニュースで毎日聞き流す被害者の名も加害者名も、匿名ではなく、親の付けた固有の名であることを意識する。
素敵な雑誌だ。
「昔の写真みたいに再撮影!」(昔の写真と同じ場所、同じメンバーで撮った写真を並べている。家族写真や同級生の写真は泣ける)
「同期入社」(その後のいろいろ人生。5年も経てば変わるんだよね…)
「母と娘」(年頃の娘と、その年齢だった頃の母の写真。良い!)
などなど、企画も楽しい。
・Tokyo graffiti web
http://www.grfft.com/
定かではないけど、かつて福岡で出版されていたタウン誌『no!』が、何らかの経緯で上京してきたらしい。
売れてるのかな。続いて欲しい…。定期購読するから!