個人タクシーが車イスを踏んづけた。 | デジタル編集者は今日も夜更かし。

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いつも前を通るある障害者施設の前の路上に、車イスマークが描かれた駐停車スペースがある。
近くの公園のトイレや弁当屋を目当てに、よくタクシーが路駐をしている。車イスマークが踏みにじられているようで、なんか気分が悪い。

ホテルや公共施設で見かける車イスマークは、国際的に決められた“障害者が利用できる建築物、施設であることを明確に示す世界共通のシンボルマーク”だ。このマークはすべての障害者を対象にしており、車イス使用者だけを指すのではない。また、健常者を排除するものではない。しかし、駐車スペースに限っては、「専用」とすることができる。

混雑する商業施設の駐車場や、高速道路のサービスエリアなどでは、出入り口やトイレに近い場所でよく見かける。車イス利用者、障害者は乗り降りの際、ドアの脇に相応のスペースが必要だし、移動も段差や距離、安全性などで便宜を図る必要がある。空いているからといって、健常者がそこに停めるのはもってのほかだが、日本では特別な罰則規定は無いようだ。米国などでは厳しく規制され、たとえばカリフォルニア州では違反者には340ドル以上の罰金だという。そして、たとえ障害者でも、証明書を持っていないものも同様の罰則を食らう。

一般の道路にプリントされている場合、道路交通法上どんな扱いなのか。標識ではないのでどのような法的根拠があるものか調べてみたのだが、明確な答えは見つからなかった。どうやら駐停車禁止除外スペースとして、所轄署が認めている、ということらしい。つまり、マナーとプライドの問題で、おとがめなし。ただし、もちろんそこは“駐車禁止区域”なので、ミニパトが公平に取り締まれば、駐車違反だ。

電車で席を譲らなくても、シルバーシートに座っていても、もちろん、罰金は取られない。点字ブロックに自転車を停めても、滅多なことでは咎められることはない。でもね、なんだか、格好悪いと思う。
プロのドライバーが、愛車のタイヤで車イスマークを踏んづけてるのは、ちょっと悲しい風景だった。