どーもどーも2012バージョンの係長です
…すいません…中身も外見もほとんど変わっていません。。
いやー全国で雪が降ってますねー。足下も滑りやすくなっていますので、みなさんご注意ください。
そんな巣ごもりな日は映像編集などいかがでしょうか?
では、今日もちょっとは映像編集に役立つことを書いていこうと思います
今日は先日書いた「インターレースとプログレッシブ」についての第2段のお話です。
前回はインターレースとプログレッシブがどんな映像で使われているかを書きましたが、
今回はインターレース映像の代表格のテレビドラマについてのことを書いていこうと思います。
さてみなさん、映画とテレビドラマって映像の種類として何が違っているとお思いでしょうか?
主には映画が24コマでドラマが30コマ、色の表現の違いなどがありますが、
映画がプログレッシブでドラマがインターレースという違いもあるんですよ。
そもそも何故ドラマがインターレース方式を採用しているかというと
放送というTV電波にのせて視聴者のTVでみれるようにする為だからです。
そこの詳しい説明はネットで詳しく話している方のホームページを参考にして頂きまして、
私は実際そのインターレースが映像制作時にどのような影響を及ぼしてくるかを書きたいと思います。
ぶちゃけて言いますと映像編集のオフライン編集や本編集時にはほぼ影響がありません。
基本的に映像編集ソフトや機器はインターレースで処理するのをベースとしているので、
どんな編集をしようと問題なくできるのです。
ではどんなことにインターレースが影響が出てくるかというとCGや合成が絡むVFXカットの作成時に
影響が出てきます。
ちょっと前に書きましたが、CG制作は制作時間がかかるのでインターレースでCG作成することは
ほとんどないと書きました。
そして合成するソフトや機器もプログレッシブ処理をメインとするものがほとんどです。
では、どうやってプログレッシブ処理のVFXを組み込んでインターレースのドラマを作っているんでしょうか?
まずは役者さんが演技している撮影素材はほとんどがインターレースになります。
最近は一部ハイスピード映像を使うためにそこだけプログレッシブ撮影という撮影素材もあります。
そしてその撮影素材を使いオフライン編集を行います。この段階では膨大な撮影素材が
編集ソフトに取り込んだ時大容量にならないように圧縮をして取り込んでいますが、
インターレース方式のままです。
次にオフライン編集で使い所や尺が出たら、VFX処理が必要なカットをリストアップして
VFXチームに作業をしてもらいます。その際の素材は圧縮をかけていない非圧縮の撮影データです。
まだこの段階でもインターレース素材です。
そしてVFX作業に入る前にこのインターレース素材を必要カット分全部をプログレッシブにします。
といってももともとがインターレースのものを完全に奇麗なプログレッシブ処理にできるわけではなく、
1フレームに2コマ入っているインターレース映像を分解してプログレッシブの映像にするという作業をします。
これをディインターレース処理といいます。この作業を行うことにより1フレームが1コマになるために
合成などがしやすくなります。
しかし、インターレースの1フレーム内の2コマを分解するので倍の尺になってしまうのがちょっと
大変です。でも、1フレームに2コマがインターレース表示されているインターレース映像にCGを作成、合成する
作業の大変さに比べたらまだ良い方だと思います
そしてこのディインターレース化したプログレッシブ映像に対してCG制作、合成を行って行きます。
ただ、ここで注意なのは倍の尺になっているので例えば「1秒でCGが動く」という指示があった場合、
2秒の動きをつけておかないといけません。何故、そうしなくていけないかというと
このVFX作業が終わった後、ディインターレースでプログレッシブ化して倍尺になった映像を
今度はインターレース化をしてもとの1フレーム内に2コマの状態の尺に戻すからです
こうしておかないと例えば俳優さんのセリフのカットをディインターレース化してVFX処理をしたままだと
倍尺でスローになっているので音声とスローな映像が合いません。また他のインターレース映像の中に
プログレッシブ映像が入っていると急にパカパカした映像が入ることになり違和感が出てきてしまいます
そのためにこのようなちょっと面倒な処理工程を経てドラマのVFXカットは出来ているのです。
ふー、ちょっと長くなりましたが何とか大まかに書けました
ちなみにCGソフトや合成ソフトでもインターレースで作業はできるのですが、書き出しの段階の不具合が
解決できていなかったり、映像を切り抜く作業がかなり難易度があがるためプログレッシブ環境での
作業を推奨しています。
というのがテレビドラマでインターレース映像制作になります。インターレースとプログレッシブ、これからも
考えていかなくてはいけませんね
iPhoneからの投稿

…すいません…中身も外見もほとんど変わっていません。。

いやー全国で雪が降ってますねー。足下も滑りやすくなっていますので、みなさんご注意ください。
そんな巣ごもりな日は映像編集などいかがでしょうか?
では、今日もちょっとは映像編集に役立つことを書いていこうと思います

今日は先日書いた「インターレースとプログレッシブ」についての第2段のお話です。
前回はインターレースとプログレッシブがどんな映像で使われているかを書きましたが、
今回はインターレース映像の代表格のテレビドラマについてのことを書いていこうと思います。
さてみなさん、映画とテレビドラマって映像の種類として何が違っているとお思いでしょうか?

主には映画が24コマでドラマが30コマ、色の表現の違いなどがありますが、
映画がプログレッシブでドラマがインターレースという違いもあるんですよ。
そもそも何故ドラマがインターレース方式を採用しているかというと
放送というTV電波にのせて視聴者のTVでみれるようにする為だからです。
そこの詳しい説明はネットで詳しく話している方のホームページを参考にして頂きまして、
私は実際そのインターレースが映像制作時にどのような影響を及ぼしてくるかを書きたいと思います。
ぶちゃけて言いますと映像編集のオフライン編集や本編集時にはほぼ影響がありません。

基本的に映像編集ソフトや機器はインターレースで処理するのをベースとしているので、
どんな編集をしようと問題なくできるのです。
ではどんなことにインターレースが影響が出てくるかというとCGや合成が絡むVFXカットの作成時に
影響が出てきます。
ちょっと前に書きましたが、CG制作は制作時間がかかるのでインターレースでCG作成することは
ほとんどないと書きました。
そして合成するソフトや機器もプログレッシブ処理をメインとするものがほとんどです。
では、どうやってプログレッシブ処理のVFXを組み込んでインターレースのドラマを作っているんでしょうか?
まずは役者さんが演技している撮影素材はほとんどがインターレースになります。
最近は一部ハイスピード映像を使うためにそこだけプログレッシブ撮影という撮影素材もあります。
そしてその撮影素材を使いオフライン編集を行います。この段階では膨大な撮影素材が
編集ソフトに取り込んだ時大容量にならないように圧縮をして取り込んでいますが、
インターレース方式のままです。
次にオフライン編集で使い所や尺が出たら、VFX処理が必要なカットをリストアップして
VFXチームに作業をしてもらいます。その際の素材は圧縮をかけていない非圧縮の撮影データです。
まだこの段階でもインターレース素材です。
そしてVFX作業に入る前にこのインターレース素材を必要カット分全部をプログレッシブにします。
といってももともとがインターレースのものを完全に奇麗なプログレッシブ処理にできるわけではなく、
1フレームに2コマ入っているインターレース映像を分解してプログレッシブの映像にするという作業をします。
これをディインターレース処理といいます。この作業を行うことにより1フレームが1コマになるために
合成などがしやすくなります。
しかし、インターレースの1フレーム内の2コマを分解するので倍の尺になってしまうのがちょっと
大変です。でも、1フレームに2コマがインターレース表示されているインターレース映像にCGを作成、合成する
作業の大変さに比べたらまだ良い方だと思います

そしてこのディインターレース化したプログレッシブ映像に対してCG制作、合成を行って行きます。
ただ、ここで注意なのは倍の尺になっているので例えば「1秒でCGが動く」という指示があった場合、
2秒の動きをつけておかないといけません。何故、そうしなくていけないかというと
このVFX作業が終わった後、ディインターレースでプログレッシブ化して倍尺になった映像を
今度はインターレース化をしてもとの1フレーム内に2コマの状態の尺に戻すからです

こうしておかないと例えば俳優さんのセリフのカットをディインターレース化してVFX処理をしたままだと
倍尺でスローになっているので音声とスローな映像が合いません。また他のインターレース映像の中に
プログレッシブ映像が入っていると急にパカパカした映像が入ることになり違和感が出てきてしまいます

そのためにこのようなちょっと面倒な処理工程を経てドラマのVFXカットは出来ているのです。
ふー、ちょっと長くなりましたが何とか大まかに書けました

ちなみにCGソフトや合成ソフトでもインターレースで作業はできるのですが、書き出しの段階の不具合が
解決できていなかったり、映像を切り抜く作業がかなり難易度があがるためプログレッシブ環境での
作業を推奨しています。
というのがテレビドラマでインターレース映像制作になります。インターレースとプログレッシブ、これからも
考えていかなくてはいけませんね

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