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雑記帳「目白で目が白黒」

エディットハウス代表 岩中祥史のブログ

 何年くらい前からでしょうか、この時期は全国どこでもイルミネーションばやりです。商店街のそれは昔からよく知られていますが、近ごろは住宅街でもエスカレート、なかにはそれを近くの人たちに見てもらうのを楽しみにしているなどという住民もいるようです。


 もう一つ注目を集めているのが、都市そのものが光の装飾を大々的におこなうものです。本格的なものは札幌から始まったようですが、広島のそれも捨てたものではありません。札幌も広島も、街の真ん中を、とてつもなく幅の広い通りが走っているのが共通しています。空間の十分な広さを生かして繰り広げるイルミネーションを見ていると、同じ街でもいっそう魅力的に感じられるのが不思議です。

 広島では「ドリミネーション」というネーミングでおこなわれ、平和大通りのあちこちに光のオブジェが並びます。札幌は、大通公園に植えられている木々に多くのライトをつけるのが主ですが、ここ広島では、地上に直接、動物やら建物やらを光で作り出すスタイルが基本。それはそれで違った楽しみ方ができます。


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 仙台の定禅寺通りの並木を彩るイルミネーションも美しいですが、それぞれ趣が異なっていて、都市の個性の違いを知ることもできます。いずれにせよ、イルミネーションは冬の街歩きのスタイルを大きく変えたのではないでしょうか。
 この種のものを初めて目にしたのはニューヨークのロックフェラーセンターでした。こちらははるか見上げるほどの高さとはいえ、ごく狭いエリアを利用してのものなので、規模という点では日本の都市のほうが上でしょう。
 ただ、ロックフェラーセンターの光に覆われたクリスマスツリーはやはり、私たちの目を奪います。パリのシャンゼリゼ通りのクリスマスイルミネーションも大変な迫力ですし、クリスマスツリーはやはり、欧米のほうが一枚上をいっているのかもしれません。

 先週に続いて、またまた浅草です。今回は浅草公会堂での「全国座長公演」。以前もこのブログでご紹介したかと思いますが、地方の大衆演劇で活躍している役者さんが勢ぞろいし、自由闊達に演技を、歌を、殺陣を披露するというイベントです。


 主催しているのは沢龍二さん。今年もまた、ニューヨークで公演したそうで、元気一杯です。その昔、梅沢富美男さんが東京の篠原演芸場から全国区に大ブレークしたのが、大衆演劇に注目が集まり始めたきっかけといっていいでしょう。実際、地方にもそれに続く逸材がけっこうおり、最近では早乙女太一にスポットが当たっているようです。



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 この日も次から次へ登場するローカルの花形に、場内は興奮のるつぼ状態。演技中、舞台の上を移動し自分の近くにやってくると、ファンがご祝儀をどんどん渡していきます。渡すといっても、帯にさしはさんだり、袂に突っ込んだりなど、露骨そのものですから、金額はもろ見え。渡すほうも、1万円札を1枚ずつ、それとわかるように渡していきますし、役者さんもそれを誇らしげに見せびらかします。こうした、ホンネ丸出しの面白さが大衆演劇の魅力でしょう。

 毎年だと辟易するかもしれませんが、たまにこうした舞台を観るのも一興です。一度、足を運んでみることをおすすめします。

 知らぬ間に、浅草のちょっとはずれたところに「花月」ができていました。5656(ゴロゴロ)会館といって、西浅草=浅草寺の真裏あたりに建つ建物の中にあるこじんまりした劇場なのですが、大阪の花月とまったく違う雰囲気がします。


 ガンを発生させる大きな引き金の一つはストレスだそうですが、それを少しでも減らすには笑うにかぎるということで、家人も最近、この種の公演があると、すぐ誘いをかけてきます。私自身も、ストレスの怖さにはうすうす気づいているので、大きな支障がないかぎり、ほとんど二つ返事でOKし、どんどん行こうと思っているのです。


 ただ、吉本の本場・大阪と東京とでは、客のかもし出す雰囲気もかなり違うような気がします。なかには、最初から最後まで調子を出せずにいる芸人もいました。


 この日登場してきた若手の中でいちばん面白かったのはNON STYLEの2人。まだ十分若いし、キャリアもそれほど長くないのでしょう、ハナに出てきたのですが、呼吸はピタリ、テンポもよくて、ネタもユニークでした。去年だったか、NHKの「爆笑オンエアバトル」のチャンピオンになっていますが、そのうち、この2人、大きな賞を取るのではないかと思います。


 トリを取ったのは桂三枝でしたが、このあたりはもう大ベテラン。安心してすわっていられます。それにしても、なんだかんだいわれながらも、吉本はいい芸人を数多くそろえているものです。また大阪に行くのが楽しみになりました。