パスクア前のローマ教会巡りをした時に、
サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会
教会内には
フィリッピーノ・リッピや
ミケランジェロなど巨匠の作品が多く
美術館のようです。
しかし、とっても重要なドメニコ会の教会!
撮影禁止ですので、
ネット上の画像を探して、(教会公式HP)
今回私が観たかった
アントニアッツォ・ロマーノの『受胎告知』
について書きます。
ローマ教皇のPapa Alessandro VIの命で、
1499から1500年に描かれた聖年のための作品。
こちらです。
右がマリア様、左が大天使ガブリエル。
受胎告知はガブリエルが白い百合を持って描かれますね。
純潔を意味するんでしたよね。
処女懐妊を告知されるシーンです。
雲の上が神様。鳩と一緒に下りて来られてるのかな?
ドミニコ会のシンプルなマントを着て枢機卿の赤い帽子を膝に置いてますのが、
枢機卿のフアン・デ・トルケマダ Juan de Torquemada (1388-1468)、
後に異端審問で有名になる トマス・デ・トルケマダ Tomás de Torquemadaの叔父さんです。
フアン・デ・トルケマダは、
貧困で苦しむ幼い少女たちが
娼婦になったり望まない結婚をしたりしてしまうのを助けるために、
援助をした方です。
この絵画では、マリア様にお布施をしているところですね。
枢機卿と一緒にいる若い女の子達が、
大天使やマリア様より
小さく描かれているのは、
人間の環境と神の環境を区別する
典型的な中世の方法なんだそう。
この作品のある、
受胎告知の礼拝堂 cappella dell'Annunziata は、
カルロ・マデルノの設計から何度も修復されてますが、彼のオリジナル部分も残ってるそう。
左には、ローマ教皇 papa Urbano VII のお墓。 Ambrogio Buonvicini作。
真ん中がアントニアッツォ・ロマーノの受胎告知で、
両脇に、聖ドメニコ San Domenico と 聖ジャチント San Giacinto が描かれた。
今日、勉強したのは、ここまで。。。
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参考 メモ
https://www.santamariasopraminerva.it/it/cappella-antoniazzo-romano.html
https://it.m.wikipedia.org/wiki/Basilica_di_Santa_Maria_sopra_Minerva
https://it.m.wikipedia.org/wiki/Juan_de_Torquemada