ミネルバ教会のアントニアッツォ・ロマーノの作品を調べた | イタリア ローマの新聞屋さん

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イタリア在住22年。以前エディーコラ(新聞や雑誌を売るお店)を経営していましたので、このタイトルです。
お店は売ってしまいましたが、続けて興味のあるイタリアの芸能、旅行記、食などについて書きます。最近は主にユーチューブで旅行・生活vlogを公開しています。

パスクア前のローマ教会巡りをした時に、

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会

にも寄りました。
 
ベルニーニの像のオベリスクが教会前にあることで有名です。

 

 

教会内には

フィリッピーノ・リッピ

ミケランジェロなど巨匠の作品が多く

美術館のようです。キラキラ

 

しかし、とっても重要なドメニコ会の教会

撮影禁止ですので、

 

ネット上の画像を探して、(教会公式HP

 

今回私が観たかった

アントニアッツォ・ロマーノ『受胎告知』

について書きます。

 

ローマ教皇のPapa Alessandro VIの命で、

1499から1500年に描かれた聖年のための作品

 

 

こちらです。

 

右がマリア様、左が大天使ガブリエル

受胎告知はガブリエルが白い百合を持って描かれますね。

純潔を意味するんでしたよね。

 

処女懐妊を告知されるシーンです。

 

雲の上が神様。鳩と一緒に下りて来られてるのかな?

 

ドミニコ会のシンプルなマントを着て枢機卿の赤い帽子を膝に置いてますのが、

枢機卿のフアン・デ・トルケマダ Juan de Torquemada (1388-1468)、

後に異端審問で有名になる トマス・デ・トルケマダ Tomás de Torquemadaの叔父さんです。

 

フアン・デ・トルケマダは、

貧困で苦しむ幼い少女たちが

娼婦になったり望まない結婚をしたりしてしまうのを助けるために、

援助をした方です。

 

この絵画では、マリア様にお布施をしているところですね。

 

枢機卿と一緒にいる若い女の子達が、

大天使やマリア様より

小さく描かれているのは、

 

人間の環境と神の環境を区別する

典型的な中世の方法なんだそう。

 

 

この作品のある、

 

受胎告知の礼拝堂 cappella dell'Annunziata は、

カルロ・マデルノの設計から何度も修復されてますが、彼のオリジナル部分も残ってるそう。

 

 

左には、ローマ教皇 papa Urbano VII のお墓。 Ambrogio Buonvicini作。

真ん中がアントニアッツォ・ロマーノの受胎告知で、

両脇に、聖ドメニコ San Domenico と 聖ジャチント San Giacinto が描かれた。

 

 

 

今日、勉強したのは、ここまで。。。

 

 

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参考 メモ

 

https://www.santamariasopraminerva.it/it/cappella-antoniazzo-romano.html

 

https://it.m.wikipedia.org/wiki/Basilica_di_Santa_Maria_sopra_Minerva

 

https://it.m.wikipedia.org/wiki/Juan_de_Torquemada

 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スペイン異端審問