キージ宮殿の森、木の説明と廃墟とマイルストーン | イタリア ローマの新聞屋さん

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イタリア在住22年。以前エディーコラ(新聞や雑誌を売るお店)を経営していましたので、このタイトルです。
お店は売ってしまいましたが、続けて興味のあるイタリアの芸能、旅行記、食などについて書きます。最近は主にユーチューブで旅行・生活vlogを公開しています。

庭園好きな友達を誘って、ずっと来たかった場所なんですけど、

 
いつもお互いの都合が合わなくて、延ばし延ばしに。一年以上たった。。。
 
 
今回も彼女はローマにいないので、
 
もう、相方くんとふたりで行ってきましたよ。
 

夏の間、しかも、土日と祝日しか開いてないんです。確か。。。

 
とても素敵な場所なので、また機会があれば彼女とも来たい。。。。
 
 

キージ宮殿の庭園

 

スタンダールが”世界で最も美しい森”と詠った庭園!!

 

建物はサヴェッリ家が1423-1661年まで所有。

 

その後、経済的な理由から

 

同じアリッチャに住んでいたキージ家に売りました。

 

この頃、キージ家出身の人が、法王になったのです。

 

 

チケット売り場に肖像画があったので、

 

この人だと思います。

 

キージ宮殿の建物内を見学するには、別料金なんですけど、

 

建物は年中開いてるので、

 

今回は庭がみたいの。

 

だから、庭だけのチケットを購入。

 

公式ホームページなんかでは、

 

11時にガイド付きで入る6ユーロってのがあって、

 

もう過ぎてるので4ユーロの個人で入れるのでいいやって思ってたら、

 

受付で、ガイド付きでしか入れない、次は11時半だと言われたので、

 

それで。でも、参加者は私達だけ。

 

 

チケット売り場の建物内の天井。

 

鳥がいっぱい描かれてました。

 

キージと雉 。。。 は関係ないか。

 

 

建物のテラスからこの階段を降りて、

 

庭園の方へ。

 

この庭園、私たちは、イタリア式庭園みたいになってて、

 

ちょっとお散歩、ランチして、木陰でお昼寝ってな感じを想像してたんですが、、、

 

ちょっとハードでしたよ。

 

森の中、谷へ歩いて下りて、

 

また登ってこなきゃならないので、

 

運動靴で。

 

私たちは最近は、運動靴しか履かないのでいいんですが。

 

 

振り向いたら宮殿はこんな感じ。

 

この公園内、珍しい木が多いらしく、

 

昔からの植物をそのまま残しているとか。

 

だから、

 

この町には、商業、芸術などのために、栗の木がいっぱい植えられてるんですけど、

 

この町のオリジナルの木ではないので、

 

この庭園内には一切栗の木が無いそうです。

 

 

庭園の小道に、

 

この町周辺で見つけた遺跡がポツン、ポツンと置かれています。

 

私が興味を持った、

 

これ、

 

 

見てると、ガイドさんが、

 

この近くで見つけた、アッピア街道の16マイル目のマイルストーンだと。

 

馬の乗り換え場所だったところね。昔の停留所。

 

Appia Nova

 

ってアッピア・ヌオーヴァの新しい方ね。

 

マイルストーンあるんだ。

 

ガイドさんによると、

 

庭と庭園は昔は別々だったんですって。

 

間に、アッピア街道が通っていて、

 

大昔は街道はここにあったと。

 

その後、ベルニーニが中心街のローマ門の方に道をつくったので、

 

そこをみんな通るようになり、

 

そのあと、1800年代に、

 

大きな橋をつくったので、そちらがメイン通りに。

 

現在のアッピア新街道です。

 

 

木の名前、一つ一つ教えてくれたんだけど、

 

えっと、、、、汗

 

Bagolaro と言ってたのを覚えといて、

 

後で調べたら、Celtis australis エノキみたいです。

 

Leccio はセイヨウヒイラギガシ。だね。

 

ローマの木を見ながら散歩してたお陰で少しだけどわかった。

 

他には、マニョリアとか、ローリエとか、えらい大きく育ってた。

 

Monumento a Latinio Pandusa

Sepolcro di pretore tiverio latino pandusa

 

ローマ帝国時代の記念碑

 

 

庭園内にドカンとこんなものが。

 

サヴェッリさんか、キージさんのどちらかが、どっかから持ってきたもの。

 

説明があったけど、忘れた。

 

全部揃えられなかったと。

 

 

 

あと、

 

la dedica a Diana Augusta da parte dei Lotori

 

il cd. Sarcofago di Simon Mago 

 

sarcofagi della II Legione partica di Settimio Severo ?

 

などを次回のために調べる。メモ。。。

 

 

 

 

ここは、サヴェッリ家の人が建てた教会だった場所。

聖ロッコ教会 San Roccoの遺跡

 

ボロボロになってしまったけど、

 

キージ家の人は大事に遺跡として残しておいたんですって。

 

 

そして、

 

隣には、

 

庭の管理人の家だった場所が。

 

 

第二次世界大戦中に爆撃にあい、

 

中に住んでいた人は亡くなってしまったんです。

 

カステッリ・ロマーニ地方、

 

調べてると戦時中に戦火に巻き込まれた話がよく語られてます。

 

そして、ここは今回私が一番気に入った場所

 

 

庭園内のUccelliera (アーチのある鳥がいた場所)

 

ふわーーーー。。。。

 

ロマンティックな場所です。

 

鳥が集まっていたなんてー。

 

今でも鳥さんたちの憩いの場なんだと思います。

 

人があまり来ないし。

ウィルビウス神話

ローマ神話では、復活したヒッポリュトスはユピテルの目から逃れるため、ディアーナ(アルテミスに相当するローマ神)により、ローマに近いネーミ(あるいはアリキア)にあるニンフのエーゲリアの洞窟に隠された。そして老人の姿に変えられ、森のディアーナ信仰の神ウィルビウスとなった。

ヒッポリュトス Ippolito  (神話)アテーナイ王テーセウスの息子。

 

この庭園、森には神話があるんですよ。

 

本気で信じてしまう、納得の場所です。

 

うっとり。

 

 

はい、ここからは本格的にトレッキング状態になります。

 

危険なので、ガイドさんと一緒じゃなきゃ来れないんだと思います。

 

 

。。。

 

長くなるので、続く。。。