時間と戦うという意識を持つチャンス | 【閉鎖】小規模企業経営のヒント~実体験&クライアント事例から発信します~

【閉鎖】小規模企業経営のヒント~実体験&クライアント事例から発信します~

株式会社エッジコネクション 代表取締役社長大村康雄のブログでしたが、現在は当社HPコラムコーナーにて執筆中

新型コロナウイルスの影響で様々な事業が止まっています。

 

売上が下がれば様々な支払いが滞りますから、従業員や経営陣の日々の暮らしに影響します。

では、支払いを待ってもらえばいいかというと、そうではありません。

ある会社にとっての支払いはある会社にとっての売上ですから、

支払いを待ってもらうということはまた別の会社の売上が下がることになります。

 

企業はなぜ売上が必要なのでしょうか?

それは、従業員の生活を守る給料を支払うためです。

 

例えば全国民に食料と住居が配給される社会であれば、

給料の使いみちはほとんどが遊興費で良いわけで、

少々支払いが滞っても生活に支障はありません。

 

人々は家賃を払い、食べていくためにお金が必要なのです。

 

【時間が経つと人は空腹になり、家賃を払わないといけない】

 

企業経営に置いてこの大原則を意識することは非常に重要だと思っています。

 

お客様からの入金が1ヶ月遅れる。

これにより、その月の従業員が食べるためのお金はまた別から調達しなければなりません。

その調達が借金だった場合、毎月の支出にその返済が加わりますから、

翌月以降のお金のやりくりがそれまでよりも大変になります。

 

つまり、時間との戦いに負けた報いが借金返済というその月以降の支出の増加なのです。

 

このようなことは今回のような状況にならないと気が付きにくいですが、

【時間が経つと人は空腹になり、家賃を払わないといけない】

この原則は好況時でも当然ながら存在します。

 

お客様からの入金を可能な限り早く頂く。

来月からと考えていた施策を今から実行できるようにする。

来月まで考えなさいという指示を明日にする。

などなど

 

【企業経営におけるあらゆることは最速でなければならない。なぜなら、人はお腹が空くから。】

 

一見、とんちんかんに思えるこの原則をいかに真面目に考えられるかどうかで

このような状況下での企業の底力が変わってくると思います。

 

くしくも、先進国の中で労働生産性が低いと言われる日本です。

今回のコロナショックで時間と戦うという意識が多くの企業に芽生え、労働生産性が

上がっていくことも期待しています。