Mission23 巣穴拡大 | 地球防衛軍第7支部(凍結中)

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 一言言わせていただこう。

 実を言うと、私は諦めの悪い人間である。最後まであがくタイプと言えば格好良いけどね。


 今回の作戦は、再び出現した巣穴の破壊任務である。

 そして、巣穴と言えば――――自爆して終わってしまった数少ない黒星任務だった。つまり、構成の似ている今回のミッションはリベンジのチャンスということである。

 

 前回は武器チョイスのミスによる自爆即死(死んでないけど)をしてしまってが、今回はぬかりはない。

 アーマーもあれから大分強化されたし(ざっとHP3000)、今回は武装もちゃんと考慮してきて、仮に自爆しても即死しない威力の爆発物――スティングレイM1(ぇ を持ってきてある。ちなみに、もう一個の装備は毎度恒例スパローショットM3だ。

 今回の作戦に備え、さらには敗北を喫しないため。私は密かに特訓を重ねてきた。ある隊員から戦闘のコツを教授してもらい、何度も何度も死にそうな目にあいつつも…だ。

 そんなつらい(?)日々を乗り越えて、私は今…この場に立っている。リベンジの準備は万端だ。あとは特訓の成果を試し、生かすだけ…!!


 最初の巣穴の位置を確認する。距離は約500m、方位は2時方向と言ったところか。

 おーけー、それじゃあ始めよう。特訓の成果を、いまこそ見せる時!!


 スティングレイを地面へと向ける。そして躊躇うことなく引き金を引く!!



 当然爆発し、吹き飛ばされる私。

 だが、ただの自爆とは違う。そう、私は今、爆風に乗って空を飛んでいる!!



 

 前回の自爆のあと、私は冴島隊員に頼んで爆風に乗る方法を教えてもらい、密かに特訓を重ねていた。

 最初は、なかなかうまく行かなかった。同じ装備を使っても全く成功しなかった。…だが、特訓を重ねるうちに―――私は、冴島隊員との小さくも決定的な違いに気がついた。

 そこからの上達は早かった。ちょっとした小さな事が全てに影響をもたらすことがあるが、まさにちょっとした…たった一つの些細な要因が決定的な差を生み出していたのだ。


 では、その小さくも決定的な違いとはなんだったのか――と言うと。



「きゃっほ~♪」←これ



 爆風が発生する瞬間、それで吹き飛ばされる瞬間。吹き飛ばされる事を楽しむ勢いで吹き飛ばされる事が重要だったのである。

 考えてみれば普通は、自爆を心から楽しむ奴なんていない。だが、冴島隊員は違った。彼は自爆することを心から楽しむ事によって、自爆と一体化し、爆風を味方につけていたのだ。

 彼が爆風で飛ぶとき、必ずと言っていいほど楽しげ(?)な掛け声が入るのは、まさにそれだったのだ!!



 で、それを採用してみたところ。――私もこうやって空を飛べるようになったのである。

 さすがに冴島隊員のように誤差±1cmで目標地点に着地することはできないが、それでも空中移動できるというのは大きなアドバンテージと言える。


 空を吹き飛び、巣穴の上と着地。飛んでいる間にスパローショットM3へと持ち替え、ゼロ距離で全弾を叩き込む。そして再びスティングレイへと持ち替えて、飛ぶ!!


 なんと言うか気分は爽快だ。戦い方としては、まさにペイルウイングのチャージ戦法。

 そんなわけで、順調に空を飛びまくり、私は次々と巣穴を攻略していくのであった。






―――のだが。


 

 

 

「ストーム1が戦闘不能になりました!!」

「なんだと!?なぜ戦闘が終了してから、戦闘不能になる!?」

「そ、それが…。なんか自爆に嵌まってしまったらしくて。作戦終了後も自爆しまくって―――」

「……は? (´д`;)」





 

 ――空を飛ぶのは楽しかった。後悔もしてない。でも、何事にも限度があるという事を改めて実感した。

 これがその日のフェイさんの日記に書かれていた内容である。 




☆えむ’sコメント☆

 展開に凄く悩んだ今回のミッション。気がつけば、こんな展開に。

突っ込みどころ満載かも。でも後悔はしてない。

 で…フェイさん、地味にパワーアップ。でも冴島隊員のように、戦闘での主力には出来ないのが欠点。今回で少し懲りて、たぶん今後は多用しないことでしょう。
 と言うか、書いた本人ではあるがアホかと小一時間問い詰m(コメントはここで途切れている)