『空論城』ああしても、こうしても。 -3ページ目

『空論城』ああしても、こうしても。

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J:なぁポール。お前とは長い付き合いだ。先ずはこの有様を説明してくれ。

J:今日これから俺の休日が台無しになる理由をだ。

P:落ち着いて話そうジャック。違うんだ俺じゃない!

P:さっきまでアイツが居たんだ、このテーブルに。だから、お前が今から怒るって事も分かってる。だが誓って俺じゃない。

 

J:ちくしょう!またあのクソジャップか! ああ、くそう!5秒くれ!

J: OKだポール。話を聞こう。それで今度は何だって?!

 

P:さっきまでここにいたんだ、俺はシカトしてたけど、アイツとにかく異常だった。「Sが好きだ」だの「いやMだ!」とかって、全くオカシな野郎だぜ。

 

J:要するに、あれこれ触ってみてはいいが、訳が分からなくなって投げだしたんだろう。アイツにTバーはまだ早かったんだ。仕方ねぇ、今からサルでも理解できるように調べてやるか。

 

P:しょうがねぇ!つきあうぜ相棒!

 

 

 

P:何から始めればいい、手順は?俺には見当もつかねぇ。

 

J:Tバーの硬さの比較ができればいいんだったな。なら話は簡単だ、最高の助っ人を知ってる。そいつらが来るまでに先ずは機材を作ろう。こいつをダンパーポストに止めてくれ!

P:これでいいか?チェックしてくれ。

 

J:上出来だ!

 

P:反対側の穴が塞がっちまってる!どうする!外せばいいのか?

J:そいつはこう使うんだ!ネジを回してみろ!

 

P:こいつはたまげたぜ!Tバー曲げろって言われたら逃げ出してたとこだ!俺たち最強コンビだな!

J:そうとも!俺たちはあんな猿野郎とは違う!エリートだ!

 

 

 

P:まさか!あいつらは

 

J:来たぜ来たぜ来やがった!!ロドリゲス兄弟のお出ましだ!

 

J:よし!ポール!今から説明するぞ。

J:まずゆっくりネジをねじ込め。いいか、慌てなくていい、ゆっくりだ。

 

P:こんな感じか?

 

J:いいぞ、そのままだ。フレディの値が1g減ったら合図するから一旦止めろ。そこがイニシャル値だ。

J:ここからが本番だ!俺がフレディとロバートの値を記録したらまた合図する。そしたら4回転ねじ込んでまたストップだ。それをフレディが0gになるまで繰り返す。

 

P:すげぇすげぇ!ジャックすげぇぜコイツ!こんなにすぐに結果が出てくるのか!スーパーコンピュータなんて初めて見た!

 

J:これで曲げ方向の硬さ比較が出・・・おい、聞いてるか?

 

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J:これでデータが揃ったな。打ち込んでくれ。

 

P:長い事データなんか打ってないからな!どこに飛んでくか分んないぜ!

 

 

P:ジャック!ジャーック!

 

J:どうした!何があった?

 

P:ヘマしちまったかもしれねぇ・・おかしいんだ。

 

P:S-M-Hの順で硬くなっていくんだよな!?

 

J:ああそうだ、同じ締めこみ量なら前のg数が小さいほうが硬くなる。おいおい、嘘だろ・・・。

 

P:俺たち夢でも見てんのか!?

 

J:今は無視しろ、きっと外れ値を拾ったに違いない。この先は俺たちの仕事じゃァない。こんな狂った作業はジャップの方が得意だ。

 

P:ハハハそうだな!思う存分狂ってろってんだ!俺たちにゃあ関係ない。

 

J:よし、それじゃあひねり方向の測定だ!始めるぞ。

P:ジャック!こいつら4人兄弟だったのか!!

 

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J:ポール、もう何枚目だ?

 

P:んあ?17?いや、16枚だったかな・・・なんだ!チクショウ!

 

P:大変だジャック!舐めちまった!急に手ごたえが無くなった!

 

P:すまないジャック、俺のせいだ。・・・って!おい!それ!

J:ああ、プラ板を丸めたインサートだ。

 

P:ナフサ製品じゃないか!今月中にも枯渇するってマスコミの連中が話してるの聞いたぞ!

 

J:そうだ、そうなったらあの野郎、俺たちに感謝することになる。

P:明日の末端価格が楽しみだ。持ってる奴が味方で安心したぜ。

 

 

J:そら見ろ!そら見ろ!ちゃんとハードのほうが強いじゃねーか!

P:けどジャック、思った事を言っていいか?

 

J:なんだ?何か不満か?

 

P:最初の結果なんだけど、もしかしたらここで曲がってるんじゃないか?

P:だからこれを使えば、広いところを曲げれるんじゃないか?

J:何だオイ!冴えてるなポール!見直したぜ!

 

J:じゃあ早速はじめるぞ!

 

P:待て!ジャック!俺はそんなつもりじゃ!話を聞け!

 

 

J:時間が無いから省略していくぞ!

J:一番硬いカーボンハードで基準値を作るぞ。フレディが0gになったらそれを基準にする。

J:そのまま機材を触らずに、Tバーだけ変えて図っていけば、柔らかいTバーほど数値が増えるはずだ!

 

P:わかった!わかったからそんなに興奮しないでくれ。

 

 

J:いいか、ポール。俺たちは今日ここには来ていない。

P:OK、何もしてないし、何も見ていない。