インフルエンザと風邪の違い | イツモ健康ブログ

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健康管理士コラム

 インフルエンザと風邪はどちらも年間を通して発症し、症状も酷似しています。
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症であるのに対し、風邪はコロナウイルスや、ライノウイルスなどの様々なウイルスによって起こる上気道炎の総称です。

 一年を通して発症するインフルエンザの特徴は、12月~2月にかけてもっとも多くなることです。
郊外よりも空気が乾燥する、人口の多い都市部の方が感染の機会が多いとされています。集団で生活する、学校や老人ホーム・保育園などでは短期間で感染が拡大します。
 インフルエンザは、「季節型インフルエンザ」と「新型インフルエンザ」に分けられ、原因であるインフルエンザウイルスは、A型・B型・C型に分類されます。
 A型は、人や豚・鳥などの動物、B型・C型は人のみに感染します。

 「季節型インフルエンザ」は、冬を中心に毎年流行するため、多くの人が免疫を持っています。風邪のような症状で、比較的早く回復しますが、免疫のないこどもや何らかの疾患を持っている場合は、症状の重症化にともない、合併症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
 
 「新型インフルエンザ」は、鳥インフルエンザなどの新しく発生したインフルエンザです。ほとんどの人が免疫を持っていないため、世界的な大流行を起こす危険があります。消化器系の症状を発症することが多いと言われています。
 
 風邪は、一年を通して見られ、発症後の経過も穏やかであり、咳や発熱、鼻づまりなどの症状が見られます。インフルエンザと違って高熱にはならず、関節痛や筋肉痛などの全身症状があまり見られないことも特徴です。

 インフルエンザも風邪も、主な感染経路は飛沫感染・接触感染・空気感染です。

●インフルエンザの予防法●
 ・ワクチンの接種
 ・マスクの着用、手洗い・うがい

●インフルエンザと合併症●
 ・免疫力の弱い小児「インフルエンザ脳症」
  主に1~2歳に多い。脳障害、多臓器不全に至ることも。

 ・高齢者「二次性細菌性肺炎」
  呼吸器疾患、腎臓病、糖尿病などの持病により、気管や咽喉などの粘膜や全身の抵抗力が低下する。

●インフルエンザの治療法●
 ・抗インフルエンザ薬によるウイルス増殖の抑制
  48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すると、症状の悪化を抑制し、短期間で回復する。
 ~抗インフルエンザ薬の種類~
 ・飲み薬 「タミフル」
 ・吸入薬 「リレンザ」「イナビル」 等

 どれも比較的強い部類なので、下痢・悪心・嘔吐などの副作用がおこることもあります。

※特に、異常行動には注意が必要です。
 主にタミフルでの発生が多く、抗インフルエンザの使用には十分な注意が必要です。