食中毒の症状と予防 | イツモ健康ブログ

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健康管理士コラム

 食中毒は、これからの乾燥する時期に発生しやすいと言われています。
 主な病原体と症状として、4つあります。

●細菌性食中毒●
 [原因]
 細菌などの微生物。「カンピロバクター菌」や「腸管出血性大腸菌(O-157)」。食品や台所の汚れ、食品に含まれる水分や、拭き忘れの水滴、湿った布巾などに繁殖します。
[潜伏期間・症状]
 ・カンピロバクター菌:1~7日間。水様便、血便、腹痛、発熱、頭痛、吐き気など。初期症状は風邪と間違えやすいので注意が必要。
 ・腸管出血性大腸菌(O-157):1~10日間。水様便の下痢から、激しい腹痛・血便。乳幼児や高齢者は重症になりやすい。

●ウイルス性食中毒●
 [原因]
 ウイルスによって発症。11月~2月にかけての発症する9割以上がノロウイルスによる。
 [潜伏期間・症状]
 1~2日間。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛があり、2日程度で回復。

●自然毒による食中毒●
 [原因]
 キノコやフグなどの自然毒の摂取。致死率が高いので、非常に危険。
 [潜伏期間・症状]
 ・キノコ毒:ツキヨタケやクサウラベニタケなど。食後30分~2時間。腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸障害。
 ・フグ毒(テトロドキシン):食後20分~3時間。唇や指先の痺れ、知覚麻痺、歩行障害、運動障害。呼吸困難により死亡に至ることもある。致死時間は4~6時間。長くても8時間。

●化学物質による食中毒●
 [原因]
 食品に有害化学物質(重金属、農薬、洗剤など)の混入。
 [潜伏期間・症状]
 有害化学物質により異なるが、胃腸や肝臓、腎臓、中枢神経に障害が起こる。農薬や洗剤は、口内に苦みや刺激を感じ、吐き気や嘔吐などを発症する。


上記に書きましたように、食中毒の多くは細菌やウイルスによるものです。
では、どのように予防すればよいのでしょうか。

<細菌性食中毒予防3原則>
①細菌をつけない(手洗いや調理器具の消毒・使い分け)
②細菌を増やさない(食品の保存・管理の徹底)
③殺菌する(ほとんどの細菌は75度で1分以上加熱すると死滅する)

<ノロウイルス食中毒予防4原則>
①持ち込まない(手洗い・マスクなど健康管理の徹底)
②拡げない(調理施設を汚染させない。手洗い・清掃消毒の徹底)
③加熱する(二枚貝などの食品の場合は、中心部を85度~90度で90秒以上の加熱)
④つけない(食品を汚染させない。手洗いの徹底、調理器具の洗浄・消毒)

このようにみてみると、原則、どちらも手洗いが重要となっていることがわかります。
また、アルコールなどで手を消毒することも大切です。
細菌やウイルスから身を守るために、日ごろの健康管理を怠らないようにしましょう。