秋に多い季節病 ●今回は秋晴れの放射冷却「体の冷え」についてです。 | イツモ健康ブログ

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健康管理士コラム

秋に多い季節病・・・ 思い当たりますか?

 秋バテ・頭痛・関節痛・ぜんそく・リウマチ・尿管結石・乾燥肌・抜け毛・白内障・食中毒・

 花粉症(ブタクサ・ヨモギ)・冷え性など


●今回は秋晴れの放射冷却「体の冷え」についてです。

   地表面が熱を赤外線として放射して、温度を下げて冷やすことを「放射冷却」といいます。

  日中の太陽熱で暖められた地表面の熱は、夜間に放出されて冷えます。曇っているときは

  地表面から放射された赤外線が上空の雲に吸収され、その後、雲がふたたび赤外線を放射します。

  雲から放射された赤外線の一部は地面に戻ってから再び暖めるため、冷え込みは弱まります。

  しかし、雲がない秋晴れになった日は、地表面から放射する一方になるので、夜間、急激に気温が

  下がって、特に冷え込みが強まります。


   また、風があると上空の空気と混ざって、気温が下がりにくくなりますが、風がないと地表面近くの

  空気だけがどんどん冷やされていくため、翌日の明け方の冷え込みは厳しくなり、「霜」といった現象

  が起きます。霜が降りるときは気温が3℃以下であることが多く、放射冷却で冷えた地表近くの温度

  は氷点下になっています。

  秋になってからはじめて降りる霜を「初霜」といい、平年の初霜日は北海道では10月上旬から中旬、

  関東以西の平野部では11月中旬以降から下旬となります。


   秋晴れの時期は、晴れていても日中と朝晩の気温差があるため「体の冷え」が起こる原因となりま 

  す。体温を保つと体の性能が正常に働き、病気にかかりにくくなりますが、体の冷えから体温が低い

  状態が続くと基礎代謝が低下し、肩こりや腰痛を引き起こし、内臓などの機能も衰えるため、

  体調不良に陥ります。


   また、手足の冷えは、肌荒れや肌の乾燥、皮膚の炎症にもつながりやすいので、注意が必要です。