糖尿病の検査結果はこう見る!
糖尿病の診断基準は、2010年5月に11年ぶりに改訂され、同年7月から試行されています。これまでの糖尿病の診断は、別の日に測った2回の血糖値(空腹時血糖値・75gブドウ糖負荷後2時間値・随時血糖値のいずれか)で行われていました。血糖値は変動しやすいため、1回の測定だけでは慢性的に血糖値が高いかどうか分からないためです。
今回改訂された診断基準では、血糖値だけではなく、過去1~2ヶ月間の血糖の状態が分かる「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」も使われるようになりました。空腹時血糖値・75gブドウ糖負荷後2時間値・随時血糖値のいずれかの血糖値が基準値に当てはまり、かつHbA1cが6.1%以上の場合に糖尿病と診断されるのです。これによって、1回の検査でも糖尿病の診断ができるようになりました。健康診断などでは、血糖値とHbA1cを同時に測るので、両方に異常があれば、その時点で糖尿病と診断されます。
糖尿病の診断基準は、まず「糖尿病型」という判断基準が下敷きになっています。
「糖尿病型」にも「正常型」にも入らない場合には、「境界型」と判定します。
初回の検査で、血糖値とHbA1cがともに「糖尿病型」であれば、糖尿病の診断が確定します。血糖値だけが「糖尿病型」の場合でも、糖尿病に典型的な症状や確実な糖尿病性網膜症があれば、初回でも糖尿病と診断されます。
また、血糖値とHbA1cのどちらかしか糖尿病型の基準を満たしていない場合は、日を改めて、なるべく1ヶ月以内に再検査をします。その結果、血糖値とHbA1cの組み合わせ、または血糖値だけの組み合わせで「糖尿病型」と判明したら、これに加えて、糖尿病の合併症が起こっていないか、危険因子(家族歴、高血圧、年齢、肥満、喫煙習慣など)はどの程度なのかなどを考慮して、医師が最終的に糖尿病かどうかを診断します。
糖尿病の診断は簡単ではなく、血糖値の基礎分泌や追加分泌などによる1日の変動を考慮しながら行われます。例えば、空腹時血糖値が正常でも、HbA1cが高めの人がいるとします。初期の糖尿病では、食後の血糖値だけが高くなる場合が多く、空腹時血糖値が低くても安心できないのです。この場合、食後の血糖値を再検査で調べて、確認する必要があります。また、境界型と診断された方も安心してはいけません。境界型の人は、いまは糖尿病ではないものの、いつ糖尿病になってもおかしくない状態です。しかも、境界型の状態であっても、狭心症や脳卒中などの合併症を起こす危険度は、健康な人に比べて高いことが分かっています。
このように糖尿病の診断のためには、検査を何度も行うことがありますが、どれもが必要不可欠な検査であり、再検査も必ず受けることが大切です。
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