脳と運動器の不思議な関係Ⅱ | イツモ健康ブログ

イツモ健康ブログ

健康管理士コラム

(Ⅱ) 受信と発信、さらに中継も担う脊髄

あし例えば、裸足で歩いている時に、床に落ちている尖ったガラス片を気付かずに踏んでしまったとしたらどうでしょう。おそらく、小石を踏んでしまった時とは段違いの強烈な刺激を受けた瞬間に、とっさに足が跳ね上がってガラス片から遠ざかるとともに、足裏の激しい痛みにも襲われることでしょう。

このような素早い動きは、運動野から下された指令によるものではありません。激しい痛みや熱さなどの情報は大きな危険を知らせるものであるため、できる限り素早く避けて被害を最小限に抑えることが必要です。そこで、それらの情報を脳よりも早く受け取り、その瞬間に、避けるための指令を筋肉に向けて下しているのが、背骨の内側を通る脊髄です。そして、このように無意識のうちに危険を素早く避ける動きが起こることを、脊髄反射といいます。なお、脊髄反射が起こったあとに、激しい痛みや熱さなどの情報が脳に届くため、危険を素早く避ける動きを終えたあとにようやく「痛い!」と感じることになります。

脊髄は、この他にも、皮膚や筋肉などから脳に向けて送られた情報や、脳から筋肉に向けて下された指令の橋渡し役も担っています。

はてなマーク脊髄とは、神経線維が束になったものであり、太さは小指程度で、脳幹最下部の延髄から40~45cmにわたって伸びています。また、背骨と呼ばれる脊柱のうち、首付近にある頚椎から腰付近にある腰椎までの範囲の内側を通っていて、外部の衝撃などからしっかりと守られています。


(Ⅲ)中継を担う神経

アップ情報や指令の橋渡し役を担っているのが、脳または脊髄に出入りして全身に張り巡らされている神経です。このうち、脳に出入りする左右12対の脳神経は、首付近より上にある顔や頭などの情報や指令を中継し、脊髄に出入りする左右31対の脊髄神経は、首付近より下にある体幹や手足などの情報や指令を中継しています。このように、神経による情報や指令の橋渡しは、なるべく短い距離で効率よく行えるようになっています。

また、脳神経も脊髄神経も、それぞれが、情報専用の感覚神経と指令専用の運動神経に分かれていて一方通行になっています。そのため、例えば、小石を踏んだことによる刺激の情報は足から感覚神経を通り、脊髄の背側を経て体性感覚野へ届きます。すると、今度は、運動野から下された「足を上げろ」という指令が運動神経を通り、脊髄の腹側を経て足の筋肉へ届きます。ただし、感覚神経も運動神経も、延髄の下で左右に交差していますので、例えば、右足からの情報は左脳の体性感覚野へ届きます。

ビックリマークなお、脳と脊髄は、神経のなかでも特に重要な役割を担っていることから、中枢神経と呼ばれています。そして、脳神経と脊髄神経は、中枢神経と全身をつなぐ神経であることから、末梢神経と呼ばれています。さらに、脳神経と脊髄神経は、筋肉などにつながり、それらを思い通りに動かすしくみにかかわっていることから、体性神経とも呼ばれています。これに対して自律神経は、消化器や血管系、内分泌腺などにつながっていて、意思にかかわらず常に体の状態を安定させるしくみにかかわっています。


栃木県小山市にて、売買を中心とした不動産業と建設業を営んでおります。
公式サイト:
パソコン
http://www.e-eda.co.jp
栃木県小山市不動産の土地・新築住宅・中古住宅・マンションの売買・アパート・マンション・貸家・駐車場の賃貸・仲介の不動産情報はエダ住宅までお気軽にお問い合わせ下さい。