衛生的な世の中になると食中毒菌はいなくなる? | イツモ健康ブログ

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健康管理士コラム

叫び細菌性の食中毒は、人が細菌に感染して起こる感染症の1つです。感染症といえば、代表的なものに結核や腸チフスがありますが、これらは衛生的な世の中になり減少の一途をたどっています。食中毒の細菌も、将来、ほとんどいなくなる日がやってくるのでしょうか?


ショック!食中毒の住みかは人だけじゃない!

夏になると増加するのが細菌性の食中毒です。衛生的な世の中になっても、細菌性の食中毒はなかなか減少しません。

感染症の中で、細菌の減少が効果的にみられる結核や腸チフスなどは、どちらかといえば人に特異的に感染するものです。したがって、公衆衛生の推進やワクチンによる予防、抗生物質の発見などが整った現在、人から人へとうつっていく連鎖が断ち切られています。細菌も生存する場所を失い減少していったものと考えられます。

しかし、食中毒の細菌の多くはあるときは動物の体内で、またあるときは水中で、あるいは土壌中で生息し、これらの間を渡り歩くことができるのです。

たとえば、サルモネラの場合、鶏、豚、牛、ペット、魚やうなぎなどの動物の腸管内と河川を住みかとしていて、人は食品や卵を原因として食中毒を起こします。また、動物はサルモネラで汚染した飼料から感染します。

加えて、サルモネラは約2,000種類あり、そのうち、ネズミチフス菌、エンテリティディス菌、アリゾナ菌などの約100種類が食中毒を起こす菌です。それぞれに、さまざまな生き物介して生きることが可能なので、基本的には人がいなくても困ることなく生存していける野性的な細菌もあるのです。

そのため、治療や予防によって、食中毒菌の侵入を受ける機会は今も昔も変わっていないのです。もちろん、衛生状態は改善されているのですが、ただちに減少とはいかないようです。


飛行機海外から入ってくる食中毒菌

今、世界の感染症は大きく変化し、食中毒にも大きな変化がみられます

サルモネラ食中毒は、最も古くから知られた食中毒ですが、以前はネズミチフス菌が流行していたのに対し、現在は特にエンテリティディス菌と呼ばれるサルモネラ食中毒が増加しています。ネズミチフス菌はネズミを媒介として感染する菌で、エンテリティディス菌は主として鶏を媒介として感染し、鶏卵、それも冷凍卵液の汚染から食中毒を起こしています。もともと、イギリスの鶏卵の汚染が始まりで、ヨーロッパとアメリカにひろがり、アメリカの種鶏から日本に入ってきました。

腸管出血性大腸菌O-157は、1982年に認められた新しい感染症で、アメリカでハンバーガーの食中毒として大流行した後、アメリカの牛の糞便で汚染された飼料や食品から日本に入ってきました。

このように、さまざまな食中毒菌が海外から日本に運ばれてきた結果、1988年まで日本の細菌性食中毒の第1位は、腸炎ビブリオが独占してきましたが、1989年以降、サルモネラに入れ替わりました。

米飯、味噌汁の伝統的な食事から、パン、肉類や酪農製品を大量に消費する食生活が定着し、輸入食品や遠隔地の特産品などが高頻度に利用できる時代になってきました。これらの社会変化や環境変化が各種の感染症にも大きく影響を与えています。腸炎ビブリオから、サルモネラと病原大腸菌O-157への食中毒の変化は、食品の国際化と食生活の西欧化によるものと考えられます。


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