猛暑続きの近年、地球温暖化を実感している人も多いと思います。また、日本でも世界でも異常気象と思われる天候に見舞われています。最近の日本では、夏の最高気温が40℃以上を記録するような地域があったり、ゲリラ豪雨の被害も続出しています。このようなさまざまな問題すべてが、「地球温暖化のせい」と思われがちですが、本当にそうなのでしょうか?
都市の気温が高温になる「ヒートアイランド現象」
過去100年間で、日本全体の平均気温は10℃上昇しています。しかし、東京では、3.0℃、名古屋は2.6℃、札幌は2.3℃の上昇がみられ、特に都市部の上昇は目を見張るものがあります。このような都市の中心部が郊外と比較して常に気温が高いということは、100年以上も前から報告されており、世界中の多くの都市でも確かめられてきました。都市の異常な気温上昇は、温暖化とは区別して考えられるようになり、「ヒートアイランド現象」と呼んでいます。「ヒートアイランド」とは「熱の島」という意味で、都市中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなることから付けられた名前です。
「ヒートアイランド現象」の3つの原因
①人工的な俳熱量の増加
都市の人口の集中により各種のエネルギーに使用量が増えています。それに伴って工場、自動車、オフィスビルや住宅のエアコンなどからの俳熱量が増加しています。特に、夏の冷房使用量が増え、床面積当たりの冷房用エネルギー消費量は、過去10年間で業務ビルでは約18%、住宅では約27%伸び、今後10年間でさらに30%増えるという試算もあります。
②アスファルト、コンクリートの増加による熱の吸収と蓄積
アスファルトやコンクリートの道路・建築物は、昼間の太陽の熱で暖められて高温になり、その熱を吸収します。蓄積された熱は夜間に放出され、夜になっても気温が下がらないという現象が起こります。これは熱帯夜の原因にもなっています。
③緑地や水面、農地の減少により熱が閉じ込められる
都市部では、本来、熱を吸収するはずの緑地、水面、農地が減っているため、植物や地表からの水分の蒸発量も減り、熱がこもってしまいます。また、高層ビルの影響で風が弱くなり熱が逃げにくくなっていることも熱が都市部に閉じ込められる原因の1つです。
このように、都市部の温度が上がると、暑さのために冷房にたよるようになります。すると人工俳熱量がどんどん増加し、ヒートアイイランド現象がさらに進行するという悪循環に陥っています。
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