食物繊維はエネルギー源や体の構造成分になることがないため「食べ物のカス」と呼ばれていました。
しかし、今では炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルに次ぐ「第6の栄養素」として注目され「便秘解消」のために必要な栄養素とされています。食物繊維が便の量を増やし、水分を吸着して便の軟らかさを保つことで便通を整えているのです。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。
水溶性食物繊維:特徴:粘性があり、保水性が高い。便の水分を増やして軟ら
かさを保ち、腸内の通過時間を短くする。
食品:果物・海藻類・コンニャクイモ
不溶性食物繊維:特徴:便の量を増やすことで大腸の蠕動運動を活発にして排便
を促進し、腸内の有害物質を体の外へ排泄する。
食品:根菜類・穀物・豆類
便秘を解消するためには、これらのものをバランスよく取るだけでなく、油脂、ビタミンB群、C、Eもしっかり摂取することが必要です。
日本人の食物繊維の摂取量:男性19g,女性17gです。