ジェットスターは満員 | 随心所欲的日記

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旅と文学の話

す 2024. 7月3日付読売新聞の朝刊に、戻る訪日客 戻らぬ人手という三田市が踊っている。記事は、ホテルや屋形船を例にとっているが、他の観光業も同じこと。

 こちらも飛行機で実感したばかりだ。


 まず訪日客、これは普段から京都や大阪のお祭りなどで、増えた、と感じている。

だが、今日のジェットスター228便は、増えた、を超えていた。前後左右、みな外国の方なのだ。

 飛行機は土日はどこでもそうだが高くなるので、月曜日から木曜日に取る必要がある。これは宿も同じ。

 7月3日の今日は本日は満席でございますと言う放送が流れていたが、訪日客なので、トランクがめちゃくちゃ多くて、自分のところに置けず、他の人の頭上の棚に置いてあったりした。


 客室乗務員の方が、私の足元にあるバックをもっと奥に入れるようにと、英語で注意してくれた。 

 こんなことは初めてだ。あまりに外国のお客が多いため、わたしもアジアからの家族連れと思われてしまったらしい。


人手不足

これはこの前、人手不足の静岡の宿の惨状を書いたばかりだが、今日の空港体験でいうと、空港内の売店に誰もいなかった。

 きっと販売員さんはトイレにでも行ったのだろうと、数分、気長に待っていたが、やがて離れた場所で在庫を補充している女性と眼かあった。


 彼女ははっとして、飛んできた。 

お待たせして、申し訳ありません、すみませんと何度も頭を下げる。


 いいえ、ありがとうと、わたしはにっこりとした。彼女はほっとしたように笑顔になった。

 そもそも在庫を確認するのに、相棒がいない、たった一人で売店にいるのだ。あの必死の謝りようは、他のお客さんにきつく言われたのではないかと思う。

 60代後半くらいの方だろうと思った。会社に苦情がくれば、アルバイト先を失う。高齢者であれば、雇用は難しい。


 でもあの人は、何の落ち度もなかった。以前は、もう一人いたのに、一人で二人分をこなしている。


 もしもこれを読んでいるあなたが、お店やホテルで、作業が遅れていても決して怒らないで欲しい。人手不足、または人減らしなのだから。


写真は外国人のお客さん、着物を着ていて、巻毛が流れるようだ。