のリンクにある
先回までで
錦帯橋が存在する場所
錦帯橋の存在意義
についての説明がなされましたが、
今回からは、この橋の構成要素そのものについての解説に入ります。
世界遺産暫定一覧表記載資産候補提案書
錦 帯 橋
平成30年12月 山口県・岩国市
2.a.2 資産の構成
資産は、下図・表に示す通り、アーチ橋(第2〜第4橋)、桁橋(第1橋・第5橋)、橋脚、橋台、護床工の5つの要素から成る。
資産の範囲は、「流されない橋」を実現させたすべての要素、すなわち、価値の中心を構成する3連の木造アーチ橋、両端の木造桁橋、これら5橋を支える4基の橋脚及び両岸2基の橋台、河床の洗掘を防ぎ橋脚を補強する護床工の5つの範囲とする。
2.a.3 資産の構成要素
(a) アーチ橋 前述の通り、錦帯橋の中央3橋を構成するアーチ橋は、小径木材を重ねたアーチリブで構成される「錦帯橋式アーチ構造」と呼ぶべき基本的な構造を完成させている。
約35mのアーチリブをつくるために、6寸角(約18cm×約18cm)の細長い部材を5列に重ね、それら部材の先端に「鼻梁」、尻に「後梁」と呼ぶ梁部材を取りつけ、ダボ・巻金・鎹(かすがい)で緊結する。具体的には、半アーチ分の径間に前述の5列の部材が11連ねられ、「一番桁」から「四番桁」と呼ばれる部材までは沓鉄(くつてつ)を支点として、「五番桁」から「十一番桁」と呼ばれる部材までは支点を徐々に中央に跳ねだしながら重ねられ、反対側から同様に伸びてきた部材と「大棟木」「小棟木」により中央で連結されて一つのアーチリブが完成する。
また、「助木」と呼ばれる部材がアーチリブの軸方向応力線上に配置され、アーチリブを補強している他、トラスのラチス部材のように「鞍木」が斜材として配置され、アーチリブ間のせん断力の伝達を補強している。また、 5列のアーチリブ間にX形状に配置された「振止め」と呼ばれる部材は、構造的には水平ブレースとして水平剛性を高めている。
(b) 桁橋 両端に位置する第1橋、第5橋は、反りを持った桁橋である。
鳥居状に組み立てられた橋杭、梁、通貫の上に、桁と中桁、重桁が架けられ、それぞれ中梁と束で連結される。重桁の連結中央部には大梁が配置される。また、筋違によって桁通りが調整されている。橋杭、梁、桁は鎹で緊結される。
http://kintaikyo-bridge.jp/wp-content/uploads/2018/12/2018teiansho.pdf
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
所長 楊田芳樹
・岩国市錦帯橋課https://www.city.iwakuni.lg.jp/soshiki/40/
・【錦帯橋】公式ホームページhttp://kintaikyo.iwakuni-city.net/
・錦帯橋http://kintaikyo-bridge.jp/
・世界遺産暫定一覧表記載資産候補提案書「錦帯橋」(平成30年12月、山口県・岩国市)(PDF資料)https://www.city.iwakuni.lg.jp/uploaded/life/32831_118500_misc.pdf
(「ウィキペディア」より)
・https://ja.wikipedia.org/wiki/岩国城
・https://ja.wikipedia.org/wiki/岩国藩
・https://ja.wikipedia.org/wiki/毛利元就
・https://ja.wikipedia.org/wiki/吉川元春
・https://ja.wikipedia.org/wiki/吉川広家
・https://ja.wikipedia.org/wiki/吉川広正
・https://ja.wikipedia.org/wiki/吉川広嘉
・https://ja.wikipedia.org/wiki/錦帯橋