「ArcaOS 5.0.1 を ThinkPad T430 にインストール その1」の続き:
おおー Speaker Playback Volume を上げればノイジーな音が聞こえてきそうじゃんと思ったのは束の間。実際は MCI のエラーを吐いたり音が出なくなったりします。MMOS2 のエラーが log に残っているといいな。とりあえず仕事に行きます。(;^_^A
T430 でサウンドが鳴らない件、あれから古い UniAud ドライバなども試してみたが、結局うまくいかず。UniAudio Mixer PM を使うとエラーが出たっきりノイジーな音すら出なくなることも判明したので放置。
そもそも Uniaud for OS/2 (Uniaud-20170625.exe) として移植されている ALSA 1.0.24 はリリースが 2011 年春(Phoronix の記事)。HDA Codec もサポートされているとはいえ、それは6年前のレベル。
ARCA NOAE mantis BUG TRACKER で検索してみると、現行の UniAud Driver で音が鳴らない報告がいくつか挙がっている。たとえば VIA 8237 with VIA1617A at 0xf000、 Compaq CQ58-350SG laptop、ThinkPad E431 など。おそらく2012か2013年以降に発売された製品だろう。2015年秋に ArcaOS のコードネーム Blue Lion がアナウンスされた際、
and towards that goal we plan to do a considerable amount of testing on popular, industry-standard hardware.
と書いていたのにね。いったいどんなハードウェアをテストしていたんだろ(棒)
ただ Driver の開発は継続していて Bug 17: No Sound allthough Driver loads によると、公開されていない最新の UniAud Driver をテストしたところ、/A:1 (UniAudio ドライバにより複数のアダプタが検出され、ひとつめが動作しない場合、それをスキップできる)オプションをつけることで、今まで無音だった ThinkPad T450s や Fujitsu Q704 Waterproof でも「吃音のようなサウンドが最大レベル」で鳴らせるようになって一歩前進したと報告されている。ただしバグの修正が目標とされる Tagert Version が決められていない。

またサウンドが鳴る ThinkPad T520 や SONY VAIO で ArcaOS System Sound の volume を調整できないバグが報告されており、
これは UniAud ドライバ内の mixer の問題と認識されていて修正されないことが決まっており、うまくいけば計画中の新しいオーディオドライバに期待してねという話もある(Bug 882: Volume control in System Sound object does not work, though main Volume object does)。
http://www.warpstock.org/filemgmt_data/files/ArcaOS%205.1%20Roadmap.pdf
・・・というわけで、ArcaOS のオーディオサポートは望み薄。Warpstock 2017 でのプレゼンテーション ArcaOS 5.1 Roadmap では、ドライバのアップデートはもしあれば 5.0.3 以降とされていたので、現在準備中とされる ArcaOS 5.0.2 での改善はないだろう。もちろん ACPI を使わない化石環境ならば UniAud Driver 以外(たとえば Sound Blaster 32)の選択も可能になるが、ArcaOS が最も得意とする mordern hardware に ACPI は必須なのでオーディオの問題は避けて通れない。
UniAud の近況はここまで。

さて今年10月に「シリコンパワー 2.5インチ ポータブルHDD 2TB SP020TBPHDA60S3K」を購入し、ArcaOS で使えるようにできたので報告したい。
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このシリコンパワーのポータブル HDD はもともと全容量が FAT32 でフォーマットされているので、箱から出して Windows マシンにつなげばすぐに利用できるが、ArcaOS で扱うときは事前の準備が必要になる(ArcaOS では容量 2GB 以下を除くいかなる USB メディアでも同様の手順を踏む必要があるらしい)。2014年の記事だが、 OS/2World Community Forum にある Topic: Using a 1 TB USB hard drive (Read 8472 times) が参考になった。
一行で説明すると、「シェアウェアの DFSee を使い USB ハードドライブを wipe したあと、一旦取り外し再接続してから OS/2 論理ボリュームマネージャを立ち上げると BIGFLOPPY ドライブとして認識されるので、それを削除し、新たにボリュームを作成して FAT32 でフォーマットすれば使える」(読みにくいわ
)。上のスクリーンショットは ArcaOS の Logical Volume Maneger から USB HDD が [D2] の BIGFLOPPY ドライブとして見えているところ。
そして ArcaOS で使えるようになったシリコンパワーのポータブル HDD にアクセスしたところ(まっさらの状態)。
いよいよ Windows マシンから 20GB 分くらいのデータをコピーしたあと、ThinkPad T430 の ArcaOS 上でポータブル HDD をマウントしようとすると、
Exception in module: FAT32
TRAP 000d ERRCD=31f0 ERACC=**** ERLIM=******** CPU=01
EAX=000031f0 EBX=00002e04 ECX=fd8f1530 EDX=f8b32e04
ESI=02aa00b2 EDI=26924baa EBP=02aa4b88 FLG=00010216
CS:EIP=0b40:000053d7 CSACC=009b CSLIM=00006b71
SS:ESP=1530:00004b7a SSACC=1097 SSLIM=00004327
DS=0b48 DSACC=0093 DSLIM=000074e7 CR0=8001003b
ES=1530 ESACC=1097 ESLIM=00004327 CR2=fb25e000
FS=0000 FSACC=**** FSLIM=********
GS=0000 GSACC=**** GSLIM=********
The system detected an internal processing error at
location ##0168:fff0f667 - 000f:e667.
60000, 9084
128606a9
Internal revision 14.200_SMP
The system is stopped. Record all of the above information and
contract your service representative.
ほぼ 100% FAT32.IFS が TRAP することが判明。ArcaOS ブート時につないでも、デスクトップが一瞬表示されたあと TRAP するのだ。これではポータブル HDD の共有はできない。
でもなぜか ThinkCentre S50 で動く eComStation 2.1 日本語プレビュー版からアクセスしてみると、データの読み込みは問題なくできた。日本語フォルダ名もばっちり読めるので、もしや日本語フォルダ名が災いしているのか、それとも ACPI 側の問題かと想像を巡らしたが、問題はそこではなかった。
Please test the fat32-0.10-r321-noexfat-os2.wpi that contains a fix for 11 character volume names (I do not know why it works under 14.104a as the driver code is not taking into account the NULL terminator and thus 11 character volume names as you have can cause a trap).
なんとボリューム名が11文字の場合、FAT32.IFS が高確率で TRAP する問題が知られているようで、fat32-0.10-r321-noexfat-os2.wpi というテスト版が配布されており、それを使えば回避可能だった。(解決したのはいいけれど、なんかすごく時間を無駄にした気分
)
さかい まさひろ@sassyos2
ボリュームラベルが 11 文字だと #ArcaOS 5.0 の FAT32.IFS が Trap するんだって。Bugtracker みて対策版拾ってきたけど、こんなの ArcaOS 5.0.2 を待たずにさっさと告知してくれよ(… https://t.co/BHpPdbjICE
2017年11月06日 05:45
なお OS/2 から FAT32 にアクセスするための FAT32.IFS には2種類の系統があり、 メンテナンスの終わった stable release の 0.9.13 は netlabs.org からダウンロードできるが、 Stable beta version の 0.10-r は osfree.org で配布中。そして前述の fat32-0.10-r321-noexfat-os2.wpi は ftp://osfree.org/upload/fat32/ には置いてないが、
最新の fat32-0.10-r330-os2.wpi を試したところ、同じポータブル HDD を接続しても TRAP しなかった(つまりボリュームラベル11文字問題は対策済み)。ArcaOS で FAT32 フォーマットの USB メディアを使う場合、FAT32.IFS のバージョンにも気を付けたい。
なお最後に注意をひとつ。ArcaOS で利用できる物理ディスクのサイズは(今のところ)最大 2TB までである(https://www.arcanoae.com/wp-content/uploads/wiki/ReadMe-ArcaOS-2.txt)。
次は日本語入力環境の構築かと思ったが、それより ThinkPad T430 の Wi-Fi を使えるようにするのが先か。どちらもあまり気のりしないが(;'∀')
# ArcaOS に含まれている英語版 Windows 3.1 に Win/V を導入して日本語入力をする方法は torakun さんが紹介しているが、何がうれしくて今更 Win-OS2 なぞ使わなきゃいけないのだ![]()
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【2017.11/10 追記】ArcaOS による TRAP メッセージを追記した。
【2017.11/27 追記】OS/2World.com Forum: Preparing an USB Flash drive with FAT32 with DFSee によると、
First, when working with DFSee, you need to select the current disk with File->open object to work with->Partition->... No need to reformat and repartition. Just add the LVM info, eject and reinsert the disk and it will be seen under OS/2.
データを消すワイプの必要はなく、ただ DFSee のエキスパートモードにある「LVM 情報を追加(add the LVM info)」をするだけでよいとのこと。この手を使えば借り物の USB スティックにも ArcaOS ですぐにアクセスできるそうだ。今度やってみよ。![]()
【2018.1/16 追記】こないだ「「シリコンパワー 2.5インチ ポータブルHDD」にアクセスしたまま ArcaOS がフリーズしたのでやむなく再起動をかけたら、「USB ドライブを CHKDSK しろ」とのこと。そうしたら何かのファイルが壊れていたらしく、FAT32 の CHKDSK が終わらない(2TB もあるからね)。挙句の果てにはドライブ割り当てはするけれど、ファイルにアクセスできない状態になってしまったため、「LVM 情報を追加(add the LVM info)」するをやってみた。
そして USB ドライブを一旦抜き差ししたら、無事ファイルにアクセスできるようになりました。DFSee の Expert モードはシェアウェア状態でも使えますが、今 55 USD で 6000 円ちょっとなのでもう少し米ドルが高くなったらいい加減レジストしないと。
【2018.2/11 追記】2018年1月 UniAudio Driver が更新され本日リリースされた ArcaOS 5.0.2 にも盛り込まれたが、ACPI 3.23.08 が採用されたせいか、ThinkPad T430 で音が鳴らない不具合がみられた。そのときは config.sys の UniAudio ドライバの行に /A:0 か /A:1 を付けてみるとよい。ThinkPad T430 では /A:0 を付けることでヘッドフォンからサウンドを鳴らせたが、スピーカからは音が出なくなった(ACPI 3.23.05 の 5.0.1 上ではスピーカからも鳴らせた)。













