2025年度の白百合学園小学校の入試を振り返ります。
今年も私達の小さなお教室から
5名の合格をいただく事ができました。
合格率は7割です。
お子様、保護者様、そして私共が一丸となって学校へ向けて、子供の特質、家庭のあり方、躾等、どのような方向で進めば良いのかを三位一体となり考え抜いて努力した結果が、このような高い合格率に繋がっております。
今年の体験談もお読みいただければ幸いです。
面接
例年通り10月に事前面接があり
先生方3名に対し親子面接というスタイルでした。
子供への質問も今年もやはり一問一答ではなく、
一つの話題からの会話ラリーが繰り広げられました。
このテンポの良いラリー形式の子供への質疑は付け焼き刃の面接対策では対応する事が出来ません。
お教室でも、又保護者の方へのアドバイスとしても、日頃から対話において、日々の体験や思いをなるべく適切な日本語で表現し伝える事を大切にしております。
そのためにお教室では発表の時間と称して、たくさんの興味関心事を形にして残してきた子供達…
その経験が咄嗟のお答えにつながったとのご報告も受け嬉しく存じました。
「1番行きたい学校はどこですか?」
去年からこの質問がされております。
「白百合学園小学校です」とお答えすると
「来たことがありますか?」
「何故ですか?」
「来た時に覚えていることはありますか?」
まるで親が聞かれる志望理由を子供が質問されているかのようですね。
難しい質問ですが、お教室の子ども達が素直に白百合らしい白百合の素敵な所をきちんと言葉にして先生方にお伝えした様子を聞き、子供達の成長と共に白百合を希望される保護者の方の熱意を感じました。
父母への質疑も例年通り、白百合の教育についてどれくらい理解しているかをお知りになりたいという内容だったと思います。
ペーパー
例年通り
15枚前後の枚数の中に
お話の記憶
言語
数
図形
一般常識
等
様々な領域からの問題が出題されています。
又独特な筆記用具を使用し
こちらの学校はスピードも必要です。
個別審査
・絵の記憶
・言語ゲーム 「か」で始まる食べ物
「あ」で始まる生き物
を出来るだけたくさん言う
こちらは紙に赤い四角と青い四角が書かれていて、其々の中には其々同じ音で始まるものが書いてあり、それを見て同じ音で始まる生き物や食べ物の名前をたくさん言うとのことです。
先生と一対一で座り、問いの意味を理解し言葉を探すことはどれほど緊張することでしょう。
・出題のヒントに合ったものにおはじきを置く
例 切る時に使います。工作では使わず台所で使います →包丁
・季節 カードを使ってお正月から一年の行事を並べる
・マラカスを鳴らして何が入っているか考えその絵にマラカスを置く
おもちゃのチャチャチャの音楽に合わせてマラカスを好きに振る
・家族ごっこ お父様、お母様、兄弟などの家族からかけられる言葉を3つ言う
このところこのような家族関係が見えてくる個別審査が続いております。
ご家庭を見られるのは面接の時間だけではありません。特に白百合のこのような個別審査はご家庭がいかに毎日心豊かに丁寧に生きる事を大切にされているかをご覧になりたいのだと、受験者側は気持ちがたいへん引き締まります。
行動観察
今年は鉢巻を使いました
・鉢巻体操 テレビのお手本を見ながら
・ゲーム 先生が言ったもので白いものが出たら机の一本しかない鉢巻を取る。
・鉢巻を2本、体のどこかに結んでおしゃれをする
・6人で持っている一本ずつの鉢巻を結んで長くする
・最後は鉢巻を使って自由遊び
道具は変わりましたが、先生の言葉をよく聞いて素早く一つのものを取るゲームは去年と同じです。白熱してくるとどちらが先だったとかお手つきなどを通して子供達がよく観察される事と思います。
協力する事、遊び方の工夫、お友達との関わり方等、そこかしこにその子らしさが見える機会がばら撒かれていますから、こちらの対策もしっかりと準備する必要があります。
白百合はペーパー対策は勿論ですが、
面接と個別審査、行動観察に難しさがあると考察しております。
まず白百合学園についての理解を深め
その上で家庭の在り方を常に意識して
毎日丁寧に子供と関わっていただく事
これが無くては合格に手は届きません。
今年も大変短い白百合の志望理由の欄に
其々のご家庭が思いを込め
其々のご家庭の思いが通じた事を
大変嬉しく存じております。