本年度の、聖心女子学院初等科の試験を振り返ります。
聖心についての振り返りは初めてです。
本年度はコロナ禍の中、説明会から各学校のご苦労が見られました。
聖心もYouTube配信などを積極的に行いつつ、実際に学校をお訪ね出来る機会も万全の対策の中、二回準備されました。
試験は例年通り、10月の事前面接、11月1日が本試験でした。
面接は2日あり、受験番号の早い順に振り分けられます。
お部屋は校長であるシスター大山と教頭先生の2部屋があり、それぞれ教師2名が保護者と子供一緒に10分程の面接を行います。
今年の面接内容を一部挙げると
父親に対しては、
「教育方針とその具体例」
「聖心の教育方針三つの中からひとつ選び共感する所、又そのことについて実践している事」
「真のグローバルマインドとは?」
母親に対しては、
「子供の主体性を伸ばすために心掛けている事」
「情報化社会についてどう考えているか」等。
子供に対しても一つのことから発展させる質問が多くあり、緊張の中、自分の言葉で話をする事は簡単ではなかったと思います。
又、今年も家族で話し合って答える質問があり、
その題材は回答から子供の育ち方や想像力、
話し合う様子からはご家庭が垣間見れる内容でした。
どんなご家庭なのか、学校への理解がどのくらいあるのかを知りたいと、はっきり感じる面接です。
願書も、
「志望理由」
「子供の性質」
「家庭で大切にしていること」
と、ボリュームがあり、
聖心の教育についてご両親が大いに勉強し、
普段の子育てにも高い意識を持たなくては、
歯が立たないと感じます。
11月1日の本試験は、
ペーパー、個別質疑、身体を使ったジャンケン、
塗り絵が出題されました。
ペーパーはお話の記憶や同図形発見、逆さしりとり等。
お話の記憶では登場人物の気持ちについての質問もあります。
個別質疑は、
「好きなお花は何ですか?」
「そのお花を誰にあげたいですか?」
「お誕生日にお花をお母様にプレゼントしたかったのにお花屋さんがお休みだったらどうしますか?」
と、ここでもその子の性質や育ち方が見える質疑が繰り広げられています。
もう一問の、分ける数についての質疑は、
回答だけでなく「どうやって考えたの?」と
その理由までを聞かれています。
ペーパー上での合理的なやり方のみを覚えているのでは、どう考えたのかは説明ができません。
中々手強いですし、ここでも学校側の「考える過程を大切にする」と言う姿勢が見えてきます。
今年は子供同士が触れ合う中で、自主性や協調性、躾や性質を見るような行動観察はありませんでしたが、
このようなコロナ禍の試験からも、聖心に合格するために重要な事が見えてくる面接と試験だったと感じました。
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