エコロじいさんブログ
今、人類にとって一番大切な問題は地球環境問題です。

地球環境問題は、政治や経済よりも優先されなければならない問題です。

なぜなら、このままだと、近い将来に地球が人類が住めない星になってしまう可能性があるからです。

みんなで地球環境問題を考えていきましょう。
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放射能と「ひまわり」

$エコロじいさんブログ-ひまわり
ひまわり

Q.ひまわりが放射能を吸収するって聞いたけど
A.最近、植物の研究でひまわりが土の中に含まれるセシウムやヨウ素を吸収して蓄える性質があることが分かったんだ。

Q.それじゃあ、福島原発の周辺にひまわりをたくさん植えればいいね。
A.そうなんだね。
いろいろな植物の中でも特にひまわりと菜の花に放射性物質を根からどんどん取り込む性質があることがわかったので、放射能の濃度の高い地域にたくさん植えて土中の放射線物質をひまわりにため込んでもらう「ひまわりプロジェクト計画」が進みつつあるんだ。


Q.じゃあ、どんどんひまわり畑を増やせばいいね。
ひまわりはきれいだし。
A.そうなんだけど、ひとつ問題があるんだ。

O.問題って
A.放射線物質を蓄えたひまわりが枯れたあと、ひまわりの根、そして種や茎、そして葉には大量の放射性物質が含まれる訳だね。
つまり、放射性物質を蓄えたひまわりは「放射性廃棄物」(ほうしゃせいはいきぶつー放射能を含んだゴミ)ということになってしまうので、この処理をどうするのか、というのが一番の問題なんだ。


Q.簡単に捨てられないんだね。
A.そうなんだ。
燃やしたら空気中に放射線物質が飛び散ってしまうからね。
原発で使った使用済み核燃料が放射性廃棄物として処理されることはみんなも知っていると思う。いま、放射線廃棄物を「捨てる場所」が世界的な問題にもなっているんだ。放射線物質を吸い込んだひまわりもこれと同じなんだね。

しかし、いまでも福島原発からは大量の放射線物質が大気と海に流れ出しているわけだから、このまま放っておく訳にはいかないからね。
とりあえず、いま一番求められているは、いろいろな方法で放射性物質を「閉じ込めてしまう」ことなんだ。


PHOTO:大東正巳

原子炉

$エコロじいさんブログ-原子炉
原子炉模型

Q.関東東北大震災から2ヶ月がすぎたけど。
A.そう、あっという間に2ヶ月が過ぎてしまった。
この大地震とそれに伴う津波被害、そして原発事故と、日本の歴史のなかでも最悪の災害記録になるだろう。
マグニチュード9というとてつもなく大きなエネルギーの地震が起き、それだけでも大災害なのに、巨大なエネルギーが海面を押し上げて大津波を発生させ、海岸付近へ押し寄せて多くの生活圏(せいかつけん=人間が生活する範囲)を襲って大災害になってしまったんだ。

Q.毎日のように余震が続いているね。
A.そうだね、あれだけ大きな地震が起きると、地層のあちこちがゆがんだり傷だらけになってしまうんだ。自然界ではそのゆがみを元に戻そうとする力や、傷の部分を直そうとする力が働くために、それが余震という形になってしまうんだ。

Q.原発事故がなかなか収まらないけど。
A.そう、大津波が福島原子力発電所にも押し寄せ、原発を制御(せいぎょ=おさえこむこと)するシステムを破壊(はかい)してしまったために大変なことになってしまっているんだね。


Q.メルトダウンが起きたってニュースで言っていたけど、メルトダウンって何?
A.原子力発電のしくみをかんたんに説明すると--
原子炉の中では並んだ燃料棒から放射される原子がつぎつぎに核分裂を起こす連鎖(れんさ)が起きているんだ。それによって発生する巨大なエネルギーを電力エネルギーに変えていく仕組みなんだ。この核分裂の連鎖が安定して続いている状態を臨界状態(りんかいじょうたい)と言うんだ。

そしてそれを止めるときには燃料と燃料の間に制御棒(制御棒)を入れて核分裂のエネルギーを吸収して徐々に核分裂を抑え、静めるさせる仕組みなんだ。
この制御システムの大切なところは、制御棒を入れて臨界状態が止まっても燃料の温度がすぐに下がらず高温の状態が続くので、水で燃料を冷やし続けることなんだけど、今回の福島原発では、水を送るポンプを動かす電気系統がこわれて、正常に水を送れずに燃料むき出しになって高温になり燃料のウランが溶け出してしまった。
この状態をメルトダウン(英語meltdown-溶けて落ちるという意味)というんだ。

Q.それって危険なの?
A.原発の運転を止めるということは原子炉内の臨界状態を止めることなんだね。いまメルトダウンが起きたと言うことは、燃料が熔けてくっつきあっているので、
燃料同士で核分裂がはじまり、ふたたび臨界状態に達してしまう恐れがあるんだ。
この状態を再臨海(さいりんかい)と言うんだ。
再臨海になったら、もう手がつけられない状況になってしまう恐れはあるんだ。
世界中が恐れているのが、この再臨海状態なんだ。


PHOTO:大東正巳

放射能

$エコロじいさんブログ-海

震災から一週間が経ちました。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。
そして被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。


巨大地震とそれに伴って発生した巨大津波、そして福島原発の放射能漏洩事故に世界が注目しています。現場では露出した高温の使用済み核燃料を冷やす決死とも言える作業が続けられています。

それにしても情報が足りない。
原発から半径30キロに退避命令が出され、被爆屋内待避国はレベル5を宣言しました。アメリカの評価はレベル6、そして在日アメリカ人に向けて半径80㎞圏外への待避を呼びかけています。
日米の評価レベルが、結果として、どちらの評価が正しかったのか、は今後明らかになるでしょう。

福島県からは被爆を恐れ、県外へ脱出する人々が増えています。
マスコミは屋内待避の地域では、なるべく外に出ないように、やむを得ず外に出るときはなるべく車で、肌を露出しないような服装で、放射能を吸い込まないようにマスクをするように、と繰り返しています。その一方で、この程度の放射線レベルでは健康に直ちに害はないので「過剰反応をしないように」と呼びかけています。「害がない」と「直ちに害がない」という表現には大きな違いがあります。矛盾した表現や、ちょっとした言葉の相違で人々は不安になるのです。本当はどのくらい危険なのか、正確なところを知りたいのです。

ここまで事態を深刻にしたのは東電の事故直後の初動体勢です。
原子炉に海水を注入すると高価な原子炉を再生することが出来なくなることを懸念し、躊躇したことからすべてが後手後手に回り始めたのです。当初「半径10㎞待避で大丈夫なのか?」という記者の質問に対し、「最悪を考慮して10㎞を設定している」と答えた原子力安全保安院の責任も今後問われるでしょう。原発の事故は東京電力という一企業の問題ではなく、日本という国家の、そして地球上のすべての生物の問題である、という認識が、あまりにも希薄すぎます。

東海東通原子力建設所での臨界事故、そして新潟県中越沖地震における柏崎刈羽原子力発電所の火災事故、そして今回の福島原子力発電所で、東京電力が管理するすべての原子力施設で事故が発生したことになります。そして決まったセリフは「想定外でした」。

20年ほど前、静岡県の浜岡原子力発電所を視察したことがある。
そのときに地震対策についてたずねると「我が国の原発の地震等、自然災害に対するは対策は万全です。」と自信たっぷりに答えたあと「怖いのは戦争やテロで発電所が破壊されることです。」と付け加えた。それがどうだろう。自然災害事故が起きれば、いつも「想定外」で済ませてしまう「万全な対策」とは一体何なのだろうか。

今回の福島原発事故が沈静化したあとも、今後、原子力発電そのものをどう評価するのか、という大きな課題が人類に残されます。
その前に、まず、一刻も早く沈静化されることを祈るばかりです。



PHOTO:大東正巳

新年ごあいさつ

$エコロじいさんブログ

新年あけましておめでというございます。
本年もよろしくお願いいたします。


元旦の分厚い新聞のなかに、トヨタ自動車のハイブリッドカー「プリウス」の2010年の国内販売台数が31万5000台を超えて「カローラ」が持つ30万8000台(1990年)を抜いて車種別年間販売の歴代トップに躍(おど)り出た、という記事がありました。
環境問題関係ではあまり明るいニュースがない中で、これはなかなかのトピックではないでしょうか。

こういう問題にはいろいろな意見があります。
とくに「エコロジー意識が高まったわけではなく、エコカー補助金の効果だけで、すぐに落ち込むさ」という意見が多いようです。たしかにそれは大きなポイントの一つですし、不況の中のガソリンの高騰(こうとう)も要因(よういん)に上げられるでしょう。

しかし、考えてみれば、2010年から31万5000台の新たなハイブリッドカーが日本の道路を走っているという事実があります。おそらく多くの人たちが従来乗っていた車に比べ、驚異的にガソリン消費燃費が少ないことを体感(たいかん)するわけです。さらに、信号待ちではエンジンが自動停止し、アクセルを強く踏み込むと燃費メーターがはね上がります。ハンドルを握ると、いやが上にもエコロジー意識が高まる、という効果があるのです。

エコロジー意識が高いからハイブリッドカーに乗る、というより、ハイブリッドカーに乗ったことでエコロジー意識が高まる、ということです。

ハイブリッドカーはトヨタだけではありません。
世界中の車メーカーがエンジン自動車からハイブリッド、電気自動車へと生産をシフトしています。エコカーに大いに期待したいと思います。

国際環境会議

皆様お久しぶりです。

今年は多忙のため、なかなかマメに更新できず、年末を迎えてしまいました。

2010年は、環境問題に関係する多くの人々にとって、大変な年でした。
2010年は国際生物多様性年ということで10月には生物多様性についての国際会議COP10(締約国会議Conference of the Parties)が名古屋で開かれ、11月から今月にかけてはメキシコ・カンクンで地球温暖化をめぐる国際会議COP16が開かれました。

世界中の注目を集めたこのふたつの国際環境会議でも、残念ながらほとんど何も決まらないという結果に終わってしまいました。

何が原因だったのでしょうか。。
原因は参加国、とくに先進国と開発途上国の考え方に大きな隔たりがあり、とくに各国間の経済的な思惑の差がすれ違いの原因でした。
地球上の生き物すべての問題である地球環境問題が、いつも人間の、国家間の経済的な問題、つまりお金の問題にすりかわってしまうのは残念なことです。
もうひとつ、この大切な会議にもかかわらず、世界情勢のカギを握るアメリカが締約国として参加せず、オブザーバー参加ということで一歩引いた立場であるということが原因の一つであることは間違いないでしょう。アメリカ、中国、ロシアなど国際問題解決に大きな影響力を持つ超大国が消極的では環境問題の国際的な取り組みに方向性を見出すことは、まだまだ先のようです。


$エコロじいさんブログ
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