10月第1週開催の講座「花をたずねて鎌倉歩き」にて、
鎌倉・広町の森で、
すてきな巨木に出会った私たち。
http://ameblo.jp/ecohanablog/entry-12207056470.html
森の入り口に戻り、今度は竹ヶ谷といわれる方面を目指して
進みました。
ウルシの林。
昔、鎌倉彫に使うための漆をとったといわれ、
幹に傷をつけて木の汁をとった跡が残っています。
さらに進んでいくと、
「あっ、ナンバンギセル!」
ススキの根元にナンバンギセルの花が咲いていました。
キセル(パイプ)の形のピンクの花。
「昔はあちこちにあったのに、最近すごく少なくなっているのよね。」
「嬉しい!いいもの見つけた♪」
ほかの植物から養分を吸収する、寄生植物です。
このあたりでは、ススキの根元で、かつてよく見られていました。
減少しているのは、昔はそこかしこに見られた、
ススキ原が少なくなったからなのでしょうか。
さらに奥に進むと、木道に出ました。
湿地を眺めて、進みます。
「うわあ…!」一面が、ミゾソバのお花畑。
小さな、1センチ未満くらいの金平糖のような花が、
辺り一面をベールのように覆っています。
この写真でも、目を凝らすと白い花が点々と咲いているのですが
分かるでしょうか?
ミゾソバは、溝に生えるソバの意味。
湿地に生える植物で、近年は湿地の環境も少なくなってきているので
こんなに群生している様子が見られるところも
少なくなっているんですよ。
向こうには、ツリフネソウの群落が。
船をつるしたような形のお花。
「向こうに群落が見える!」
「紅色できれいね。」
森には、カラスウリの赤い実もなっていました。
谷戸の奥まで歩いて、
森入り口に戻りました。
「秋の散策、すてきだったわね…!」
「ここにこんな自然が残っているなんて、知らなかったわ」
鎌倉広町緑地は、20年来の開発計画が
あったところですが、
地域の皆さんの思いが実り、保全・公園化された
ところです(私が遊び育った故郷の森でもあります^^)。
いつまでも、このすてきな里山の自然が
皆さんの思いとともに
守り育てられていきますように…!
さて、次回はいよいよ西鎌倉「フォセッタ」での
おいしいイタリアンランチの様子をご紹介しますね!