第二回 エコ弁会議
11月17日(火) 神奈川県内の高等学校にて、第二回のエコ弁会議を開催。
参加者は、生徒7名、先生1名、消費者団体2名、そして食品メーカーから私、の合計11名。
まずは、前回の持ち越し事項。こちら
の弁当の
原料を、海外産から国産に変えた場合、どのくらいのコストアップになるか?の試算発表です。
試算結果は、材料費が1.5倍。
積算フード・マイレッジは、前回が 462万g・Km でしたが、今回は、91万g・Km で、約5分の1です。
ただし、単純に価格の問題だけでなく、完全国産化には、いろいろ壁があります。
米はもともと国産ですから、切り替えする必要はありません。
鶏肉は、ブラジル産を国産へ 約1.7倍。
揚げ物に使う、なたね油のなたねを国産品と調達することは、困難です。また、ご飯の上にかかっている、ごまについても自給率ゼロですので、ごく少量自家消費するなら可能ですが、大量生産する場合には、無理です。
各方面で、食糧自給率40% といわれていますが、これは全体の平均値であって、個別の食糧をみるとバラバラです。食糧自給率データ というサイトがありますから、こちらを参考にして下さい。
http://www.foodpanic.com/index2.html
つづいて、いよいよ、エコ弁当の設計にはいります。弁当設計上の留意点をザッと説明しました。
まず、誰が、どこで食べるのかを考える。 例:年齢
メニュー・コンセプトの設定 例:和か洋か? ガッツリ系か健康系か?
盛付のポイントは、主食・主菜・副菜のバランス と 色のバランス(赤・黄・緑)
今回は、エコな容器使用。食材は、秋・冬に関東あるいは国内で調達できるものを使用。
いくらでできるかは、作る量、売る場所、ボランティアか営利目的か、で違う
食材とにらめっこしながら、設計スタートです。
Aチームは、男子3名。ごはんの量を決めた後、漬物をどこに置くかでもめています。
こちらのチームは、仕切りなしの、紙容器を使用。
Bチームは、男子3名、女子1名。男女の絶妙な分業で、美的センスにこだわっています。
こちらは、さとうきびの繊維から作った仕切付き容器を使っています。
すったもんだの挙句、まずは、Aチームの弁当が完成![]()
Aチームは、鶏の唐揚げと、鶏肉団子を主体にした、「鶏づくし弁当」。
男子3名のチームらしく、唐揚げを主体にし、ご飯は、220グラムです。
容器 紙容器
米 栃木県産 コシヒカリ
鶏肉 岩手県産
漬物には、通常は捨てられてしまう大根の葉を利用しています。
また、色合いとして、山形県産の赤かぶの漬物も使用。
総カロリーは、592kcal。食材費(容器を含みます)は、295円です。食材費は、通常のスーパー等で、通常のの価格(特売は利用しない前提)で買った場合、の参考です。
食事バランスガイドによる、SV値は、主食2.2SV、副菜0.2SV、主菜2.0SV です。
※ 食事バランスガイドの詳細は、こちらをご覧下さい。
http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html
Bチームは、さんまを主役にした、「バランス弁当」。ご飯は少なめの160グラムです。やはり、チームにひとり女子がいると、コンセプトが変わってきます。
容器 さとうきびの繊維から作ったもの
さんま 三陸産
(煮物の野菜)
大根 神奈川県産
さといも 神奈川県産
にんじん 新潟県産
いんげん 長崎県産
大豆 北海道産
ひじき 国内産
総カロリーは、557kcal。食材費(容器を含みます)は、243円です。見た目のバラエティはAチームより、豊富ですが、さんまを主役にしているので、コストが節約されています。可食部重量当たりのコストで、さんまは鶏肉の約半分。
食事バランスガイドによる、SV値は、主食1.7SV、副菜0.3SV、主菜2.5SV です。 数字の上では、主食多すぎにも見えますが、さんま、鶏肉、大豆ですし、一日の主食適正摂取量は、3~5SVなので、過剰ではありません。
弁当作りを終え、ホッとして歓談するメンバー達です。右側で写真を撮っているのは、消費生活アドバイザーのMさんです。
では、試食してみましょう。
あれっ
用意したのに、盛付には使わなかった、豚のしょうが焼きが、なぜかどんどん減っていきます。どうやら、高校生の食生活にも、本音と建前があるようです。
試食のつもりが、最後は本気で食事になり、結局完食
腹いっぱいで家に帰って、ご飯食べられなかったら、お母さんに怒られるかなあ![]()
以上で、今回は終わりです。
このグループの活動は、「部活よりも活発」と、校内では評判のようです。
あとは、12月に行われる、日本最大の環境展示会「エコプロ2009」での、発表です。




