こちらの本を読んだ感想です。

 
 
 

 

まず、

 

「親を大切にすること=親の期待に応えること」ではない

 

という言葉がとても心に響きました。

 

 

もしあなたが同性が好きで、異性とは結婚できない場合、

 

それを認めない、理解してくれない親でも縁を切らずに

 

一緒に食事をしたり、仲良くしようとすることは出来る。

 

 

それが「親の期待には応えないけれど、親を大切にする」

 

ということだそうです。

 

 

私たちは「喧嘩をすること=いけないこと」

 

「みんな仲良くすることが大事」と教えられてきたため、


自分の気持ちを押し殺して、相手に合わせたり、

 

「親を怒らせないように」我慢したりしてしまうけれど、

 

 

本当は嫌だと思っているのに、

 

「わかった」「それでいい」と受け入れてしまうと、

 

後々、大きな苦しみと後悔がやってくると書いてあり、

 

身に覚えがあり過ぎて、グサッときました。。

 

 

友人関係でも、親子関係でも、夫婦関係でも、

 

「相手を喜ばせたい、ガッカリさせたくない」と思った時、

 

一番簡単な方法は自分の意見を言わないことです。

 

 

自分の希望を言わずに、相手に合わせていれば、

 

もめることも、相手を怒らせることもないけれど、

 

「なんでも言うことを聞いてくれる人」「反対しない人」

 

と思われて、あなたは苦しむことになります。

 

 

親子に限らず、私たちは一人ひとり違う人間なので

 

考え方ややりたいことが違うのは当たり前なのです。

 

 

お互いの意見が違っても、怒ったり、悲しんだり、

 

あきらめたりしないで、粘り強く話し、

 

お互いが同じだけ我慢して、

 

同じだけ満足できる「落とし所」を見つけること。

 

と書いてあり、

 

 

親子、夫婦、兄弟、友人、同僚、どんな関係でも

 

「一人ひとり考えが違う」ということが認められないから

 

家庭や職場、学校で「みんな同じ」であることを強要し、

 

「みんな同じ」でないと、怒ったり悲しんだりするんだ

 

という仕組みがよくわかりました!

 

 

日本には「同調圧力」が浸透しているので、

 

無意識に「みんな同じであるべきだ」と思ってしまい、

 

自分と同じでないことに怒りや違和感を持つようです。

 

 

さらに「年上は偉い」「妻は夫に従うべき」と思っていると

 

子どもが反対意見を言うのを許さなかったり、

 

妻が夫の意見に従わないことを認められないようです。

 

 

みんな「同じであるべきだ」という考え方=同調圧力は

 

本当に無理があると思いますが、

 

「結婚して子どもを生むこと=親の期待に応えること」

 

「夫や親の言うことに従うべき」という考えは

 

今でも多くの人に無言の圧力を与えていると思いました。

 

 

そして、親に逆らわずに、黙って従うことが求められた結果

 

「いい子」が犯罪者になるのではないかとも思いました。

 

 

 

こちらの本に、

 

「娘は弱いから助ける。助けるからいつまでも弱い」

 

という関係には出口がありません。

 

お互いが不幸になるだけだと思います。

 

と書いてありましたが、

 

 

こちらのドラマでも、

 

元カノを「何もできない子」って勝手に決めつけて、

 

俺が自己犠牲みたいなものに酔って、独りよがりで

 

ヒーロー気取りで「何もできない子」を作ってた。

 

 

俺と別れて、あいつ生きていけるのかなって心配してたけど

 

むしろ俺と別れた方がちゃんと生きてて。。

 

元カノを何もできない子にしてたのは自分だって気づいた。

 

というセリフがあり、とても考えさせられました。

 

 

「何が幸せで、何が不幸か」は子どもが決めることで、

 

親が先回りして、決めることではない。

 

 

子どもには「間違う権利、失敗する権利」があるので、

 

親が先回りして失敗させないようにするのは間違っている

 

ということがよく分かりました。

 

 

「親のために」有名大学を目指すとか、

 

「親のために」一流企業に勤めている人と結婚するとか、

 

「親のために」医者になるとか、

 

子どもの頃から「親が何をしてほしいか」を考えて、

 

親の希望を優先してしまうと、大人になっても、

 

常に他人の期待に応えようとする人生を送ってしまい、

 

自分の人生を棒に振ってしまうと思います。

 

 

そして、親の期待に応えて生きることを大事にしてきた人は

 

自分の子どもにもそれを要求するので、

 

子どもが不登校や病気で苦しんでしまうのだと思いました。

 

 

進学➡就職➡結婚➡出産という一連の流れに乗らないと

 

「親の期待に応えていない」という罪悪感を感じてしまう。

 

それこそが変えていかないといけない一番の要因だと思います。

 

 

身分や家に縛り付けられていた時代は終わったので、

 

先祖代々の土地を捨ててもいいし、お墓も守らなくていい!

 

と考えて、自由に生きていくことが大事だと思います。

 

 

でないと、家を継ぐために結婚したり、子どもを生んだり、

 

やりたくない人生を生きていくことで、親を憎み、

 

親を殺したり、子どもを虐待したり、ウツになったり、

 

自殺するほど苦しむ人が後を絶たないと思います。

 

 

「親の期待に応えない」というのは、

 

将来的に自分の子どもを救う生き方でもあると思いました!

 

 

昨日のドラマで、

 

お父さんが反対しようと、悲しもうと、

 

私は絶対に音楽をあきらめない!私は絶対に指揮者になる!

 

というセリフがありましたが、

 

あなたは親ではないので、親と違うものを好きになり、

 

いつか親と違う生き方をしたくなります。

 

その時に無意味な「罪悪感」を持たないようにしてください。

 

あなたの人生は親ではなく、あなたが決めるのです。

 

という言葉の通り、

 

「親の期待に応えない=他人を優先しない」というのは

 

自分が幸せになるために一番大事なことだと思いました!
 

 

親子関係や夫婦関係、友人関係を壊さないように

 

自分のやりたいことを我慢した結果、

 

今、不平不満の多い人生になっているとしたら、

 

そんな生き方は間違っていると思います。

 

 

何歳になっても、50を過ぎても、60を過ぎても

 

もう一度、自分のやりたいことを思い出して、

 

親の期待に応えずに、家族の犠牲にならずに

 

今からでも「自分の人生」を生きていきましょう!