こちらの本を読んだ感想です。

 

佐藤愛子さんの家族について書かれた自伝的小説「血脈」の解説本です。

 


佐藤愛子さん(1923年~)の本は何冊か読んでいるのですが、

 

家族について書かれた本はとても面白く、興味深いです。

 

 

「血脈」は大正4年、父、佐藤紅緑が妻子を捨て、

 

20歳下の新進女優の横田シナを一方的に愛したことに始まり、

 

その後の妻や、4人の息子たちの生き様を描いた小説です。

 

 

愛子さんはその二人の次女(佐藤家の末娘)として生まれ、

 

20歳で結婚するまで、父親の愛情を一身に受けて育ちますが、

 

その後、二度の離婚に莫大な借金を抱え、かなり苦労をします。

 

霊現象に悩まされた話はこちら↓

 

 

戦後、大ヒットした「リンゴの唄」や「ちいさい秋みつけた」など

 

数々の有名な歌を残した詩人・サトウハチローは異母兄ですが、

 

子どもの時から不良少年で、成人してからも放蕩、奇行が多く


まさに「佐藤家の荒ぶる血」を引き継いでいたそうで、

 

その家族もまた苦労させられたそうです。

 

有名な「おかあさん」の詩については、ウソばっかり書いて!と親戚一同に酷評されたそうです。(笑)

 

 

佐藤家の血がプラスに出たのが、父紅緑とハチローで、

 

海水を煮詰めてできた「塩」のようなもの。

 

後に残った「にがり」を家族や子どもたちがなめさせられた。

 

と書かれてあり、こちらに書いたように、

 

 

 

病気や障害を引き受けた人がいるからこそ健康な人が存在する。

 

「鎌状赤血球症という病気を引き受けた1/4の人がいたからこそ

 

マラリアに強い遺伝子を持った人が存在するのだ」

 

という言葉と共通するものを感じました。。

 

 

家系の因縁は、長子と末子に色濃く出る」と思っているのですが

 

佐藤家はまさにその典型だなと思いました。。

 

父と同じく3人の妻を持ったハチロー。自殺、戦死、心中で亡くなった弟たち。。

 

 

「血脈」は65歳から、12年もかけて書かれた大作だそうですが、

 

これを書くことによって、佐藤家の荒ぶる魂を浄化させたそうです。

 

 

こちらのブログに、

 

個々が、自分の課題を、

人のせいにせず、コロナのせいにせず、

淡々と自分の問題として解決していくことが、コロナ収束に繋がる

と、私は考えています。

 

とありましたが、家系の問題も、同じかな?と思いました。

 

 

嫌なこと、ツイてないことが起きたら、不平不満を言わずに、

 

すぐに「ありがとうございます」と言うと、

 

不幸の連鎖が断ち切られ、逆に「いいこと」が起こるそうです。

 

 

自分の身に起きた出来事は、文句を言わずに受け入れることで

 

マイナスの状況がプラスに転じるそうです。

 

 

家系のカルマを解消するには、善行を積むこと。

 

今、恵まれていることに気づいて感謝すること。

 

間違っても悪行をしないこと!だそうです。

 

 

苦しむことで「カルマを解消」しているのかもしれないので、

 

病気や困難なことから逃げ出さずに、起こった出来事に

 

ただ「感謝する」ことが浄化のコツだと思います。