黒いのは退屈していました
そこで黒いのは何処かに行く事にしました
特に何も持つ事なく外を歩いていきます
普段の景色でさえも何故かきらきら見えて嬉しくなります
歩いていくうちに黒いのは傷だらけの猫を見つけました
黒いのは猫を手当てして甲斐甲斐しく世話を焼きました
猫も黒いのにいつしか懐き二人は友達になりました
いつしか猫の傷は良くなり猫は喜んで外を跳ね回ります
それを黒いのは眩しそうに眺めます
それが二人の時間でした
ある日いつものように猫のもとに向かっていると猫の側には他の猫がいるのを見つけました
二人はとても仲よさそうに寄り添ってました
猫の顔は見たこともないほど幸せそうな顔をしていました
黒いのはここにいるべきではない気持ちになってその場を後にしました
少し寂しい気持ちでした
どこか遠いところに行きたくなって黒いのはどんどん歩いていきました
何度か日が昇っておちた頃黒いのに声をかけるものがありました
それは大きな狼でした
狼は優しい言葉を黒いのにかけます
嬉しくなった黒いのは狼を好きになります
黒いのはそのまま狼についていってしまいました
狼は家に入るとさっきとは異なる怖い顔になりました
そして黒いのを半分以上食べてしまいました
そして満足したのかねむってしまいました
黒いのは悲しくなってその場を後にしました
黒いのは歩いていきます
あたりは暗く寒くなってきました
その時遠くの方に光が見えました
黒いのはそこに向かって歩いていきます
そこには一軒の家がありました
そっと扉を開けるとそこには大きな炎がいました
炎は黒いのを手当てしてくれました
黒いのはとても嬉しくなりました
炎の家にはたくさんの人が来ました
いろんな人が来ました
炎はみんな平等に接します
黒いのはまた少し寂しい気持ちになりました
でもなぜか分かりませんでした
ぼんやり炎の家で過ごすうちに黒いのは気づきます
人が来るたびに自分と接するうちに炎が小さくなっていってることに
黒いのは怖くなりました
怖くて怖くて黒いのは炎の家を飛び出していきました
黒いのはあかりに背を向けて走っていきました
走って走って走って後ろからの声にも気に留めず走っていきました
黒いのが力尽きて立ち止まったところは湖の前でした
水を飲もうと湖を覗き込むと底の方に何かがうずくまっているのが見えました
黒いのは声をかけます
何かは何も答えません
黒いのは心配になって何かの近くに行こうとします
でもその度何かは遠くに行く気がして一向に距離は縮まりません
何度近づこうとしても近づくことはできませんでした
黒いのは悲しくなって水を飲むのも忘れてそこを離れていきました
歩いていきます
いつしか黒いのは自分の家に着いていました
黒いのは家に入り自分のベッドに飛び込みました
黒いのは疲れていましたのでたくさん眠りました
誰かが家を訪ねてきた気がしましたが疲れていたので無視して寝続けました
黒いのが起きたのはあれからたくさんの月日が経った時でした
黒いのはその事にとてもびっくりしました
黒いのは眠る前何をしていたのか思い出すことは出来ませんでした
その事にもやもやしながら黒いのは外に出ました
何故か扉の前にはたくさんの紙が落ちてました
黒いのは頭を傾げながらそれを見ることもなくゴミ箱に入れて行きました