こんなくだらないことであなたの時間を無駄にしてしまうのは忍びないのだが少しだけ付き合ってくれるとありがたい。今宵は なんというか その 愚痴りたい気分なのだ。

酒に酔ってしまったのかもしれない。うん 酔ってしまっているのだろうな。


実は 私には 超能力と呼ばれるものがある。

馬鹿馬鹿しいと思っただろう。

厨二病や痛い子などと呼ばれても仕方ないだろう。超能力というものは 証明が難しいからな。


こういう風に話し始めてなんなのだが 別にあなたに信じてもらいたいとかは全く思ってないので 適当に聞いてもらえれば幸いだ。酒のつまみとでも思ってくれ。


超能力といえば何を思い浮かべる?

サイコキネシスやテレパシー テレポーテーションにサイコメトリーなどが有名どころだろうか。


私の持っている能力、それは未来予測だ。

ただあなたが思ったものとは違うものだろう。これは いいもの ではない。


日常生活の中で突然映像が頭の中に流れてくることがある。

それは数ある未来の選択肢に入らないものだ。ただそれだけを見ることが出来るのだ。

しかもそれは私が願った未来 望んだ未来の場合に限る。

つまりだ、私は私が望んだ未来を見て その未来が潰えるという事を知ることが出来るのだ。


全くもって 嫌な話だ。

どうしてこんな能力を持って生まれてきてしまったのか。


思い込みすぎたと そう言いたいのだろ?

確かにそうかもしれない。ただ偶然が続いただけなのかもしれない。

そうだな。ただの偶然。たまたまタイミングがあっただけ。


すまないな。なんかつまらない話をしてしまった。あなたの時間を無駄にしてしまった。さて そろそろ夜が終わる。私は家に帰るよ。今日は本当にありがとう。それでは。








やっぱり ダメだったか。







声が聞こえた

誰のものかわからない

なんて言っていたのかもわからない

だが 声が聞こえた気がした

私を呼んでいるような

そんな 声が


嫌な予感がする


振り向いてはいけないと誰かが言った

でも振り向かねばいけない気がする

振り向かねばきっと

死にたくなるほどに後悔する 

そんな気がした


だから 私は振り返った

制止する声に構わずに

本能に抗って振り返った


振り返った先には

大好きなあの人が

大好きだったあの人が


力なく宙にぶら下がっていた



時間が止まった

何も考えられなかった

目の前で起こった事象を

正確に理解することができなかった

何故?如何して?

頭の中を巡るのは意味のない言葉ばかりで


そんな私を嘲笑うかのように

風鈴が音を立てた




私は本当に私なのだろうか

私が私であるというのはどうすれば証明できる?

私を形作る私は一体誰なのでしょう?

そもそも私とは何なんだ。


1つの建物の中に似て非なる独立した人格と呼べるようなものが多数存在しているように配置された人形たち。

彼らは私 私は彼ら 本当に?


全ては偽っているだけではないのか。

憧れを鏡に映し優越感を得たかった。それだけの理由ではないのか。


私は私でしかないし私という存在はこの世界において1つしかない。

このように考える私という個の人格は私の中では私として今この時存在しているのだから。


しかし これもあやふやなもので。今存在していた私と相反する私が同時に発生し私と成り代わり先ほどの私は私だったものとして沈んでいくのだ。


なんて 訳のわからない言葉の羅列を量産していくだけの毎日に果たして意味などあるのか。

意味などないのだ。意味など存在しない。この行為に意味などないし意味など求めてはいけない。


淡々と増え続けていくゴミ箱の前でぼんやりと吐き捨てるかのように紙を無駄にしていくのだ。いつもと同じように。いつもと同じように。