ねぇ、貴方は”何”を見ているの?
そんな言葉も感情も全て脱ぎ捨てて、
本能に身体を委ねてしまおう。
2つの影はやがて1つになり、
また夜は更けていく。
「結局僕らは離れられないんだね、愛しい人」
きっとそれも嘘なんでしょう?
使い勝手のいい代用品のつもりだったのに。
与えられるたびに もっと欲しくなってしまって、
もう今のままでは満足できない。
しかし、その言葉を口にしてしまえば、
貴方はきっと消えてしまう。
貴方の唇が紡ぐありきたりで聞き慣れた言葉達。
それだけで、胸の奥が喜びに震えてしまう。
私って本当にどうしようもない女ね。
都合のいいように使われているって、
わかっているのに。
何が最善の選択だったの?
こんなに辛くて悲しくて幸せなのに。
これは間違っていたの?正解だったの?
そんなこと、誰にも分かりはしないわ。
そう、誰にも。
眠る貴方の背中にそっと爪を立ててみた。
赤い線がうかぶ。私がつけた印。
これはきっと抵抗なんでしょうね。
昔と少しも変わらない貴方への?
それとも…