君は裏切ってしまったのだ

軽率に選択し行動してしまった

選択してしまった時点で今までの選択肢は

全て消えてしまった

もう少し考えればよりよい道があったろうに

何故君はその選択肢を選んだのだ?

失うものがたくさんあるのにも関わらず

傷つけてしまうものが沢山あるにも関わらず

何故だ 何故なのだ?

どうしてそれを選択してしまったのだ?

壊れてしまってからではもう遅いというのに

元に戻すことなど出来ないというのに

誰も壊さず誰も傷つけない選択肢があっただろう?

少し我慢すれば全て丸く収まったのに

選んだのだ先はどうだい?

逃げた先は一体どうなんだい?

皆を犠牲にしてまで手に入れたもので

君は幸せかい?

結局演じ続けるしかないだろう?

我慢し続けるしかないんだろう?

後悔しか残らないんだろう?

辛いんだろう?

どうしようもないほどに







硬直した私の手に彼は指を絡ませにこりと口元を歪ませる

そして震える私の手をとり指をそっと口に含んだ

まるで氷を溶かすかのようにじんわりと熱を送る彼の舌は そのまま私の指の輪郭をなぞっていく

ゆっくりと這い上がっていくその様子は まるで蛇のよう

湧き上がる甘い痺れとその熱に溺れてしまいそうになるのが怖くて必死に力を入れるも、彼の着物の裾に皺を寄せる事しかできなかった

突き放すことは出来なかった

彼は求めている  私を彼は求めているのだ

ずっと前から望んでいたこと

それなのにどうしてだろう

何故こんなにも悲しいのだろう

何故こんなにも苦しいのだろう

何故かわからない 理解できない したくない

どうしようもなく辛かった

そんな私を嘲笑うかのように彼は行為を続ける

私はそんな彼を受け入れることも出来ないままにただただ泣いていた







久しぶり 元気にしてた?

私は今元気になりました

どういう事って言われてもそういう事だからね

そうそう 今日少し探検してみたの

それでね あの公園の先にとても大きな桜の木を見つけたんだよ

もうね こーんなに大きかったの

例えるなら 東京タワーくらいかな

東京タワー見た事ないけどね

笑わないでよ 

写真は撮ってないよ 

だって入りきらないくらい大きかったしさ、どうせ撮るならその時は

そっちはどう?相変わらずかい?

そっかそっか

あんまり根を詰めちゃダメだからね

ご飯と寝る時間はしっかり取ってくれなきゃ私は悲しいです

うん よろしい

そろそろ 時間だね

それじゃあ また今度連絡するよ

またね