筆先からポトリと溢れた落ちた雫は
コップの中にゆっくりと波紋を作る
透明な水をおかしていくひとつの雫
ゆっくりとゆっくりと混ざっていく
私はそれを待つことが出来なかった
それを我慢することが出来なかった
だから置いてあった棒でかき混ぜた
くるりくるりと混ざっていく雫と水
そのうち水は元の色に戻っていった
飲んだとしても味は変わりなかろう
しかし見えなくともそれはあるのだ
無害ではなく有害となってしまった
花を容易く枯らす事が出来るだろう
そう違うものになってしまったのだ
そしてもう元に戻すことは出来ない
それはまっさらな紙のシワのように
それは割れたガラスの水槽のように
元に過去に戻ることは出来ないのだ