帰り道 携帯の電源をいれる
メールが何件か入っていた 今日はなんだかいつもより多かった
よく分からない迷惑メールとダイレクトメールが何件か
ダイレクトメールを読んでいてあることに気づいた
そっか 今日私の誕生日だ
そういえば何歳になったんだっけ
ぼんやり考えるがぱっと出てこない
計算しようとするが疲れきった脳はそれを拒否した
別に今自分が何歳だろうとぶっちゃけどうでもいい
それに誕生日でもハロウィンでもクリスマスでもひとりの私には特になんということもなく いつもと変わらぬ一日でしかない
ただ色々割引なって嬉しいなってそれだけだ
家に帰りつく 電気をつけて驚いた
テーブルの上に栗が一山置いてある
その隣に真っ赤なもみじの葉がひとつ
こんなもの朝見た時なかったはずだ
つまり誰か訪ねてきた?
もしかして…
私は急いで椛の葉を裏返してみる
そこには拙い文字で おめでと と書かれてあった
思わずあたりを見回す
しかし 私の目には見慣れた自室の風景以外に何もとらえることができなかった
20歳になるにつれ見えなくなった隣人たち
でも まだこうして そばに居てくれるんだと
そう思うとなんだか胸の奥がじんわり暖かくなり涙がこぼれた
明日は栗ご飯にしよう
そう思い 栗を手に取った