猫は気まぐれ。

首輪をつけていても、

溶けるほどの愛で縛っていても、

ふとした時にすぐ居なくなってしまう。

本当に捕まえときたいなら 

檻の中に閉じ込めてしまうか 、

外に出るためのアシを切り落としてしまうべきなのかもしれないね。

それが正しいかどうかなんて

僕にとってはどうでもいい事だけど。


猫は気まぐれ。 

言葉で伝えたところで、

聞いてくれるかは知らないけど 

猫は気まぐれだから

聞いてくれるかもしれないよ?

その一縷の希望にかけてみてはどうかな?





僕ね、あの人が僕に何を伝えたかったのか知りたいんだよ。あの人は何も話さなかった。だからあの人のこと僕はあんまり分からないんだ。1年も一緒にいたって言うのにね。


だからね、君には実験台になってもらうよ。

いいよね。だって何でもしてくれるって言ったもんね。


大丈夫だよ。死にはしない。僕があの人にされた事と、同じことをするだけだから。

あ、安心してね。謝礼はたくさん用意してあるから。お金、欲しかったんでしょう?


さて、まずはこーれっと。

わお、おっきい声。どこから出してるの?すごいなぁ。いつもそれくらい大声出してたらいいのに。君せっかくいい声してるんだし、小さく喋るのはもったいないよ。


それで、どう?どんな感じ?どんな気持ち? あ、口塞いでるから答えることできないかまいっか。全部終わってからしっかり聞けばいいし。表情見れば何と無くわかるだろうからさ。


泣いてるの?なんで?悲しい?違うの?もしかして嬉しいの?そっか。鞭で叩かれるのは嬉しいことなんだね。そっかそっか。ありがとう。

もっとしてあげる。後100回ぐらい、だったかな。


それにしても鞭が当たったところがどんどん赤くなってる。まるで見えない筆で描いてるみたいだ。とても美しいよ。僕の体もこんな風に綺麗だったのかな。だとしたら、すごく嬉しいなぁ… 


よし 100…と。

君の背中赤い線が複雑に交わってとても綺麗。ちょっと破けちゃったのかな。血が出てるちゃんと消毒しといてあげるね。


さてと、終わったよ。お疲れ様ってあれ、寝ちゃった?まぁあれだけ大きな声あげてたら疲れちゃうよね。


それに僕も疲れちゃった。鞭振るうのってこんなに大変なんだねぇ。こんな大変な思いをしてまでなんであの人は僕に鞭打ちしてくれたんだろう?続きをすればわかるかな。分かるよね。


よし、今日のところはこれで終わりにしよう。

また明日。おやすみ。



やっと気づいた?

もう、遅いよ。待ちくたびれちゃった。

僕がここまで運んできたんだ。偉いでしょ。褒めていいんだよ?ふふふ。

あ、そうそう。目が覚めて暴れたら危ないからね。ベットに拘束させてもらったよ。どう?なかなかいい出来だと思うんだよね。どんなに暴れても解けないように結び目を工夫して見たんだ。

一応痛くないようにはしてるけれど、暴れると傷になっちゃうかもだから、出来ればじっとしていてほしいな。

あーあ。そんなことしても無駄に怪我しちゃうだけなのに… 

あ、もしかして先輩って、痛いのが好きな変態なの?そっか。それなら、そう言ってくれればいいのに。じゃあ、先輩にはアレを使おうかな。どこに置いてたかな。

え?なに?そんなモゴモゴ言ってても何もわからないよ 人に伝える時ははっきりハキハキとって先輩、言ってたよね?

ま、猿轡かまされた状態でハキハキ喋れるわけないんだけどね。

あったあった。これだよ、これ。

ちゃんと使えるかな?

うんと、これをこうしてあれ?あ そうか アレがないからか。どこに置いたっけ。お、こんなところに。これをここに嵌めてうーんと

先輩さ、明日誕生日でしょ?だから僕、先輩に喜んでもらおうと思って、色々考えたんだ。それで今日先輩に聞こうと思ってたのに、先輩ったらすぐ帰っちゃうんだもん。びっくりしたよ。だから、僕がわざわざ迎えに行ってあげたんだよ。

さてと、準備完了っと。ちょっと早いけど僕からの誕生日プレゼントだよ。品物じゃないけど愛はたっくさん込めるからいいよね。ちゃんと 残るもの だし。

さて、先輩。いくよ。

あれ、どうしたの?そんなに大声あげて。そんなに喜んでくれてるの?そっか。嬉しいな。じゃあ、もっともっと痛くしてあげるね。