今日、新規のクライアントさん(まだ契約前ですが)との打ち合わせの中で、


「差別化を図っていきたいんですが、どうしたらいいでしょう?」


と、聞かれました。



業界事情が厳しくなってくる中、海外生産の品質管理が大変で、困ったことも多いそうです。


で、返事した内容ですが、



「そうですね‥。


正直、業界の事情はよくわかりませんので、具体的に何をすれば差別化になる、とは言えません。

が、御社の中で"やるべきこと"や、"やりたいこと"のイメージはいくつかあると思います。


その中で、実現すれば競合企業から 『正気の沙汰じゃない』 と思われる項目はありますか?

もしあれば、それを実現したその時点で差別化できたと言えると思います。


もしなければ、地道に目の前にいるお客さん一人一人を喜ばせることに今は心を砕きましょう。」



と、こんな感じです。


アドバイスを求められてるのに、我ながらロクな回答しません。



でも、競合から 「スゴイ!」 と思われるレベルのものは、差別化要素にはならないと正直思います。


だって、 「スゴイ!あんなことやってみたい!」 と思えるものは大抵、努力次第で実現可能ですから、その内どこかがマネします。


でも、 「あんなことして頭おかしいんじゃないのか?」 と思われることは実現可能かどうとか言う前に、まずマネをしたいと思いません。



実際、自分も過去にグルメジャンルで店長をしていた時、楽天のカンファレンスで競合店舗さんにお酒の席でそんな事を言われた事があります。


別に費用のかかるシステムを導入していたりした訳ではありませんし、根性とサービス残業精神があればどこの誰でもできることでした。


なんか、 「考えただけで気持ち悪くなる‥」 みたいなことも言われましたが、結果的にそれを続けることでかなりの数字を出していました。もちろん、未だにマネはされてません。



結局、


「スゴイ!」 と思われるレベルの事も、 「狂ってる!」 と思われるような事も、


自社にとって正解かどうか、数字がでるかどうかはやってみないと分からない。


そう思うのです。


だったら、誰もやりたがらない事をやった方が面白いだろうと。


もっとも、マネされるような事の方がリスクが低いケースが多いですが。



ただ、 「ここ、差別化できてるなー。」 と思えるような企業さんは、やっぱりいい意味でどこかおかしいですよね。

会議で「お店の改善点」を話し合う時、よくあるのが


「ウチのここがダメだから、こういう風にしたい」という発言。



これでも十分に意見は出るのですが、あくまで今のお店の延長上であることも少なくありません。


そしてそれは、無意識に「自社の都合」による制約を心にかけ、様々なアイデアの種を埋もれさせてしまうこともしばしばあります。



そこで、全く違う視点でのアイデアが欲しいときのコツ。



会議の時、参加者に対して


突然、強力な競合店が登場!

サイトを見て、お客のフリをしてお買いものしてみたけど、めちゃめちゃイケてる!

では具体的にどういうところがイケてる?


これをブレーンストーミング形式で自由に話し合います。


こういう角度で考えると、頭の中でゼロベースで考えろことができ、浮かぶイメージもあくまで競合店のことなので、「自社の都合」を考えず、無意識での心の制約をかけることもありません。



そして、出た意見をひとつひとつ検討していくのですが、検討の仕方も


「競合店できているこれを、自社で実現する上での障害となっているのは何か?」


と考えると、問題の細分化をしやすいです。



いい意見が出る保証はありませんが、会議での意見出しの時、参加者がみんな「う~ん・・・。」の状態なら一度お試しください。

ネットショップを経営していると、ハードルの高すぎる要求をされるお客様とどうしても遭遇します。


【困ったクレーム】シリーズでは、過去に自分が遭遇したお客様とその対応をリアルに話してみたいと思います。


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■ vol.1 海外旅行中に腐った果物を交換してほしい

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─ お客様のご要望 ─


購入後、受け取った果物を室内に置いて一週間の海外旅行に出かけ、帰ってきたら腐っていた。去年に同じことをしても大丈夫だった。ちょうど追熟されていいと思ったが、今年は腐ったので交換してほしい。



─     対応     ─


結論から言うと、そんなの常識的にも絶対ダメに決まっています。

去年は大丈夫だったとか関係ありません。三日間であっても自己責任なのに一週間て。


最初は、


「いや~、ちょっとそれは難しいですよ。去年と同じといっても果物の個体差や室内温度・湿度など状況は全く同じではないでしょうから。」


という対応をしていましたが、なかなか納得いただけない上、お昼ご飯の時間も迫ってきました。

かといって邪険な対応をし、事実無根の悪レビューを書き込まれてはたまりません。


そこでちょっとアプローチを変えてみました。



─     対応2    ─


「いや~、弊社も色々なスーパーさんや果物屋さんともお話する機会がよくありまして、過去にも○○様と同じようなご要望にできないかと検討したこともあったのですが、やはり皆さん難しいようで‥。ちょっと業界の課題なんですね。誠に申し訳ないです。」


と、話の内容が訳わかりませんが、要するに


『お客様は、スーパーや八百屋さんにも同じ要求をされるのでしょうか?』


と、かなり遠まわしに言ってみたんですね。

すると、お客様の方からご自身で、


「まあ‥。スーパーとかは普通に無理かも知れませんけど‥。」


という感じの流れになったのです。

そこで、


「そうなんですよ~!(泣)個人的には何とかしたいとは思うのですが‥大変申し訳ございませんっ!!」


やや大きめの声ですばやくたたみかけたところ、ようやくご納得いただきました。




この例では分かりにくいかも知れませんが、


常識的に困難な要求には、第三者を引き合いにして世間の常識を伝える、

その上で、ネットショップだからと言って無茶な要求はご遠慮ください、と遠回しに言う。


何回か使いましたが、こちらが要求を飲むまで怒鳴り散らし続ける、というお客様以外には結構ご納得(?)いただけました。


でも多少イヤミを含む言い方でもあるので、言葉尻や声のトーンには注意が必要ですね。



最後の締めは、


「また今後も色々と美味しい商品をご用意いたしますので、ぜひまたご来店くださいませ!

ありがとうございます!」


と、前向きな言葉で終わらせます。たとえ無茶な要求をされても、ちゃんとした形でまたお買い物をお楽しみください、と思う気持ちが大切ですね。