石井ジョゼの!DEAD-FISH-EYES -29ページ目

SOMECITY 2014-2015 THE FINAL DAY2レポート2

◆SEMI FINAL GAME1
SIMON(TOKYO 1st)× 22-49 ○ TOKYO BEAST(WILD CARD)

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【JOSE’S MIP】:MAMUSHI(MC)

低調なゲーム内容に悪質なファールが加わったら、SEMI FINAL GAMEといえど盛り上がるはずがない。ファールゲームでフリースローを落とさなかった#27 SHIBATAと、毎度のことながら機転の利いたMAMUSHIのMCに感謝したい。


◆SEMI FINAL GAME2
GENKI(SENDAI) × 31 - 32 ○ F’SQUAD(TOKYO 2nd)

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【JOSE’S MIP】:K-TA(F’SQUAD)

「事実上の決勝戦にしようぜー!」というMC MOJAの豪気なシャウトは、16分後現実のモノとなる。残り1枚のストリートボール日本一挑戦券を賭けて行われたSEMI FINAL GAME2は、F’SQUADによるドラマチックな大逆転で幕を閉じた。
即ち、ゲームを終盤まで優勢に進めたのは、アウェーの地・TOKYOに乗り込んで来た一昨年のファイナリスト・GENKIだった。
今大会No.1ビッグマン・#22 YASUが意表を突いた3ptシュートを事もなげに決め、K-TAにブロックを浴びせてイニシアチヴをガッチリ握ると、#1 TSUYOSHIと#5 NAOHITOがハーフコートを変幻自在に動き回る。それは、2012-2013 THE FINALで当時無敵の強さを誇っていたUNDERDOGを破った時の再現VTRを観ているようで、PIECES同様、SENDAIの絶対王者はクラブチッタ川崎でTOKYOと戦う準備を1年間しっかりと積んで来たのだと感じた。
しかし、勝利を掴みかけた好敵手を少年漫画の主人公の如く打ち破るのが、「小さな魔法使いたち」と呼ばれる由縁である。窮地に追い込まれたはずのクラッチタイムでギアを一段階上げたF’SQUADは、#91 KYONOSUKEの連続3ptシュートで逆転に成功。何時の間にか、勝者と敗者が入れ替わっていた。残り時間1分43秒から5点差がひっくり返る出来過ぎたシナリオは、云わばイエローコートにかけられた、彼等にしか使いえないとっておきの魔法。最後はK-TAが引いて守るYASUをズバッと抜き去り、チームを2年連続のCHAMPIONSHIP GAMEに導いた。



【CHAMPIONSHIP GAME】

SIMON(TOKYO 1st)× 25 - 26 ○ F’SQUAD(TOKYO 2nd)0

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【JOSE’S MIP】:KYONOSUKE(F’SQUAD #91)

残り時間1秒でここまで盛り上がれるイベントを、僕はまだ知らない。
SIMONのタフなディフェンスとスローオフェンスに苦められたF’SQUADは、最大11点差を付けられる絶望的な状況にあった。時間の経過と共に色濃くなる敗北の予感を振り払い、戦意を失いつつあった仲間に希望と勇気を与えたのは、危険なファールを受けて一時的にベンチで治療を受けていたルーキー・#91 KYONOSUKE。ここから先のプレーに、涙腺を刺激された人も少なくないだろう。自慢のスピードは間違いなく痛めた右足に奪われていた。何しろ、相当な痛がり方だった。コートに戻ってきただけでも儲けものだったはずだ。次に同じ個所を同じように潰されたら、或いは選手生命を脅かしたかもしれない。それでも彼は、決して怯まなかった。高い壁の間隙を縫って、臆することなく再びリングにアタックすると、これが相手のファールを誘ってAND1。GAMEの空気が変わった。残り時間は84秒、スコアは25-19。何かを期待するには十分な時間と点差だ。その期待に応えるように、KYONOSUKEが3ptシュートを突き刺す。連携から抜け出した#27 DAIKIがレイアップシュートを決める。そして迎えた、残り1.28秒。奇跡に近いシナリオをなぞって、1点差まで追い上げたF’SQUADの選択はセットプレーだった。「最近一番練習していた」というこの日最後のパスがKYONOSUKEからゴール下で待つK-TAに通り、この日最後のシュートが、リングを通過する。タイムアップを告げるブザーが、DJのミックスみたく歓声に変わる。イエローコートに雪崩れ込むオーディエンス、立ち尽くすSIMON、とびっきりのスマイルで抱き合うF’SQUAD。タイムアップが先か、シュートを放ったのが先か。狂騒の中で行われた審議の結果、レフェリーのジャッジが「カウント」であることがMC MAMUSHIのマイクからアナウンスされる。日本一遊べるストリートボールクルーが、日本一強いストリートボールクルーであることが証明された瞬間だった。