臨界期
臨界期なんて、俺は信じない。
臨界期とは、例えば、
「4歳までにピアノを習い始めないと一生身に付かない。」
「小学校上がる前までに英会話を始めないと一生モノにできない。」
といったもの。
臨界期の定義:発達過程において、その時期を過ぎるとある行動の学習が成立しなくなる限界の時期。(大辞泉より)
自分の大学の教職授業で、「臨界期」について自分の体験を書く課題があり、昨日はその発表があった。
人間の教育可能性についての議論である。
他人の意見を聴く中で判ったのは、
かなり多くの人が「臨界期」の存在を信じている!
という事実である。
その授業は150人くらい履修している大勢の授業。
その内14人分を先生が選んで壇上で読み上げたが、13/14が臨界期支持の意見であった。
支持理由は大別すると以下のようなもの。
●音楽的、数学的センスといったものは、前者は4歳くらい、後者は高校生くらいが臨界期
●人格や性格、世界観は15歳くらいまでに形成され、以降は変えたくても変わんない。
●箸の持ち方。
逆に、不支持もあった。
●家族の箸の持ち方、行儀作法等のマナーが悪く、注意したら直った
●いろいろ経験することで、大人になっても世界観や性格は変わる
といったところ。
しかし、臨界期を信じて、二十歳以降進歩できるだろうか?絶対否である!!
自分は冒頭でも宣言した通り、絶対信じない。無限成長への執念で突っ走るモデルケースになるのだ!
自分の専攻は、社会階層論。
階層論的に言うと、上昇移動志向を持つ者と持たざる者を分けるのは、「臨界期」を信じるか否かではなかろうか。